「森林を語る」第4回 森を育む紙製飲料容器普及協議会

カートカンのよさを伝えるための普及活動

森を育む紙製飲料容器普及協議会(以下、もりかみ協議会)では、ヨーロッパ生まれの紙製飲料容器・カートカン普及のために、さまざまな場所で活動を行っています。具体的には、年に一度、もりかみ協議会の会員を集めての総会やレセプション。飲料メーカーなど、カートカンを通じて日本の森林を育むことに賛同いただいた会員を集め、企業間の垣根を取り払い、日本の森林に関する知識を深めてもらうことがおもな狙いです。

ほかに、全国植樹祭や育樹祭、「森林の市」、「エコライフフェア」など、環境や森林に関する各種イベントに参加して普及活動を行っています。「森林の市」と「エコライフフェア」では、カートカンのサンプリングやパネルの展示、カートカン飲料の試飲を行います。これらは、一般の方々にカートカンの持つ機能や環境性を知っていただくのが目的。また、環境問題に意識の高い大学から問い合わせも多く、カートカンについて講演を行うこともあります。

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活動のフィールドを広げて温室ガス削減に貢献を

飲料容器には、缶やビン、ペットボトル、紙パックなどがありますが、その中でカートカンが占める割合は1%以下。でも、立ち上げから11年を迎えて認知度は着実に上がっており、ある調査では40%の方が認知していました。特に、学校や学会などに携わっている方には広く知られています。これまでのように、今後も認知度がさらに上がるような活動を心がけていきます。

そのためには、多くの方々にカートカンのよさを知っていただくのが第一です。そこでポイントになるのが、〈環境にやさしい容器〉ということ。それを裏付ける特徴がカートカンにはあります。そもそもカートカンは、自動販売機用の紙製容器商品として開発されました。この容器の特徴は、強度がありながら、柔らかく、軽く、割れることもありません。もちろん、牛乳パックと同様に金属を使っていない紙製容器なのでリサイクルも可能ですし、燃えるゴミとして出すこともできます。また、缶飲料の賞味期限は一年から一年半、ペットボトルは約半年、紙パックは二週間程度ですが、カートカンは紙でありながら、ペットボトルと同じく半年から一年程度、品質が保たれます。

さらに、紙パックと違って、常温での保存・流通が可能です。ビンにはビン、缶には缶のよさがあります。それらの長所を集め凝縮したのがカートカンなのです。健康にいい飲料や乳幼児用の飲料、また和歌山産の梅や岐阜産のトマトを使った付加価値のある飲料などに、使用されているのはそのためでしょう。

国産材を30%以上使用していることも大きな特徴です。間伐材を含む国産材を使うことで、〈植える→育てる→収穫する→植える・・・〉といった緑のサイクルを循環させ、森林の育成に貢献しています。こういった特徴を広く多くの方々に知っていただくことで、より多くの企業・団体に採用され、より多くの一般の方々に消費されると考えており、これらを継続させることで、〈環境にやさしい〉活動につながると考えています。

美しい森林づくり全国推進会議にも参加し、従来よりも活動のフィールドが確実に広がりました。フィールドが広がれば広がるほど、企業や団体へカートカンを紹介する機会が増えていきます。ほかの参加団体と比べると、企業の集合体である私たちはある意味異質ですが、その中で、カートカンの持つ特性や環境性を幅広く伝えていきたいと思います。そして、このような活動を通して、2012年に向けた3.8%の温室効果ガス削減に貢献していきたいと思います。

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イベントでは、ブースを設けて普及活動

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カートカンのサンプリングも実施

森を育む紙製飲料容器普及協議会

http://www.morikami.jp/
平成16年設立。間伐材や端材を有効活用した紙製の飲料容器を普及することにより、森林育成の重要性を国民に伝えることを目的とした協議会。飲料メーカーや関連企業を中心に、賛同する企業などの呼びかけで発足し、各種森林や環境イベントへの参加、講演会などを行っている。