「森林を語る」第6回 日本観光協会

地域の特性を活かした新たな産業観光振興の推進

日本観光協会は、1964年に発足しました。現在、国内には北海道から九州まで八つの支部、海外では台湾に事務所を設けています。各自治体や観光協会をはじめ、観光関係団体・企業の方々に会員となっていただいています。

私たちのおもな事業内容は、観光の振興を総合的に図るためのサポートです。観光地や街づくりのために、支援・協力を行っております。そのほか、1995年から行っている国内最大の旅のイベントとして「旅フェア」の開催、人材育成として観光ボランティアガイドの支援事業、季刊情報誌「観光」の発行をはじめ、国内の観光に関する最新の情報の提供などが挙げられます。また、内部組織としての総合研究所では、日本の観光の実態調査、観光計画などの策定のサポートを含め、よりよい観光の振興と地域経済、観光産業の発展のための事業を推進しております。

なかでも近年は、産業観光振興に注力しています。2007年11月には、福島県・会津若松で「産業観光フォーラム」が開催されました。年に一度行われているイベントで、例年、参加者の多くは地域の方だったのですが、今回は県外からも多くの参加者がお越しくださいました。これは、今までと観光の捉え方・関心が違ってきていることのあらわれだと思います。人間の生活の中には、必ず産業があります。地域の産業をどうやって観光に生かしていくか、そこが今後の観光の大きな鍵と言えるでしょう。

ヘルスツーリズムで、林間をウォーキング

ヘルスツーリズムで、林間をウォーキング

自然とふれあう観光で森林のよさを紹介したい

観光産業の例の一つとして、ヘルスツーリズムがあります。ヘルスツーリズムの特徴は、通常の観光とは異なり、医学的な根拠に基づく健康の回復や維持、増進につながり、楽しみの要素があることが重要です。

2007年秋、メタボリックシンドロームを改善するためのモニターツアーとして、「メタボビートin夕張」を敢行ました。健康面では、北海道大学の西村孝司教授に担当していただき、食事はもちろん、早朝ウォーキングやヨガ体操などを行って好評を得ました。地域の産業や特性を生かしたヘルスツーリズムは、ウォーキングや森林浴など、自然とのふれあいも大事な要素なのです。

日本観光協会は、観光という面から、美しい森林づくりに協力できることがあると考えています。美しい森林は国土、そして美しい海を作ります。観光に関わる者として、美しい森林づくりは絶対に進めていただきたいと思いますし、我々も観光やヘルスツーリズムを通して、森林のよさ、大切さを紹介していくことができると確信しております。山間部の地域だけではなく、都会であっても、自然とふれあう都市観光が可能です。東京であれば、上野の森や谷中エリアなど、森林や古い街並みをゆったりと歩くという切り口もあると思います。

今後も、森林や花々、産業など、地域の特性をいかしながら、美しい森林づくりのお手伝いをしていきたいと思います。

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社団法人 日本観光協会

http://www.nihon-kankou.or.jp/home/

1931年、日本各地の観光協会や地方自治体などにより、母体となる「日本観光地連合会」を結成。1964年、日本観光協会法が改正され「社団法人日本観光協会」が発足する。1992年には、「財団法人 日本観光開発財団を統合。現在まで、日本の観光に関するナショナルセンターとして、観光の振興を統合的に図るための各種事業をはじめ、地域経済や観光産業の発展、国民の生活、文化の向上と共に、国際的な親善に資する活動を行っている。