「森林を語る」第9回 全国子ども会連合会

地域を基盤とした子どもたちのコミュニケーション組織

全国子ども会連合会は、全国にある子ども会の活動をサポートし、子ども会活動の活性化と啓発、指導者の養成、組織の連携のための事業を展開する、子ども会のナショナルセンターです。子ども会とは、町会をはじめとした、地域の子供たちの集まりのこと。平成16年十月現在では、全国に12万1370の子ども会があり、約440万人の子供たちと約136万人の育成者・指導者が加入しています。これらの会員が市町村、さらに都道府県で組織化され、各都道府県と政令指定都市で子ども会連合組織をつくり、その代表者が全国子ども会連合会の会員になっています。平成19年10月現在、56都道府県・市の正会員、二市の準会員で構成されています。

子ども会は、おもに地域での三つの活動が中心です。一つ目は、春の新入生歓迎会、夏のラジオ体操やキャンプ、冬のクリスマスや餅つきなど、季節に合った年中行事。二つ目は、お寺の掃除や花の水やりなど、日常生活に根付いた活動。三つ目は、ひと声かけ運動や挨拶運動など、子どもの心身の成長を促すための活動です。活動内容は基本的に子どもたちに任せていて、子どもたちから新たな提案があれば、育成者や指導者がそれをサポートしています。

1:ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんが名誉会長を務めます2:マータイさんと子どもたちが一緒に植樹

1:ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんが名誉会長を務めます
2:マータイさんと子どもたちが一緒に植樹

正しい森林の守り方、育て方を教えるために

全国子ども会連合会では「美しい森林づくり推進国民運動」が始まる前から、森林づくりや国内外の救援など、さまざまな目的を持って日常的に募金活動してきました。森林づくりのための募金活動では、再生紙とペットボトルで募金箱を作成し、全国の人たちに向けて募金の呼びかけをしたり、子ども会に募金箱を設置し子どもたち自身が募金しています。アフリカでは7円で一本、苗木が植えられます。「財布にある1円玉を入れましょう」と呼びかけると、みんな、積極的に募金をしてくれるんです。募金活動を行うことで森林づくりについて考える機会が得られ、子どもたちにいい意識づけができていると思います。

平成18年にはノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんが名誉会長を務める「MOTTAINAIキャンペーン」の中で、国土緑化推進機構などと連携し、「MOTTAINAIキッズ植林プロジェクト」に参加しました。その後も国土緑化推進機構と協力して、平成18年から19年の二年間で二二回の植林活動を行ってきました。各地域の子ども会が参加をしていますが、子どもたちは自分たちが木を植えることで木を大事にしようという気持ちが芽生え、森林に対する意識が高まっているようです。

初めて「美しい森林づくり全国推進会議」に参加した時、木は植えるだけではなく、適切に利用することが重要だと訴えていましたが、それはとても大事なことだと思います。割りばしは使ってはいけないと思われがちですが、間伐材などからつくったものは大いに使っていい。使ったらすぐに捨てるのではなく、今度は割りばし鉄砲にしたり、別の使い方をすればいい。子ども会の活動を通して、木のありがたさを感じながら、正しい森林の守り方や育て方を子どもたちに伝えていければと思います。

3:上野動物園内で植樹を実施4:鮮やかにパッケージされたペットボトルの募金箱

3:上野動物園内で植樹を実施  4:鮮やかにパッケージされたペットボトルの募金箱

社団法人 全国こども会連合会

http://www.kodomo-kai.or.jp/
子ども会は、異年齢の集団による仲間活動、特に子どもの遊びの特徴をとらえた活動をすすめ、社会の一員として必要な知識、技能、態度を学ぶとともに、健全な仲間づくりをすすめ、子どもの心身の成長発達を促すために、地域を基盤としてつくられました。当連合会は全国に点在する子ども会の活動を助成するなどの取組を行っています。