- 主 催:美しい森林づくり全国推進会議
- 協 力:林野庁、社団法人国土緑化推進機構、財団法人日本木材総合情報センター
12月13日(土)、エコプロダクツ2008の併催行事として「美しい森林づくり」リレートークが開催されました。セッションでは、各企業・団体を代表して出席したパネラーから事例が紹介され、引き続きディスカッションが行われました。
台風や集中豪雨による災害の増加や森林による温暖化防止効果、鉱山周辺の森林再生、間伐の増加に伴う木材の有効利用などを契機に森林に着眼したとの企業や団体ならではの発表がありました。
地域と企業とのパートナーシップが活動のポイントであり、持続・継続させていくためには、社員の自主的参加と家族、特に子どもを巻き込んでの取組とすることが大事であるとの意見が交わされました。
温暖化防止に向けては、「森林づくり」の重要性の普及・啓発、異業種とのコラボレーション、地域単位での活動、しっかりとした木材(森林)をつくることが今後の課題との発言がありました。
- 開会・挨拶
宮林茂幸(美しい森林づくり全国推進会議 事務局長・東京農業大学 教授) - リレートーク
《セッション1》「『美しい森林づくり』が創り出す、新しい低炭素社会」
【パネリスト】
川廷昌弘(株)博報堂DYメディアパートナーズ環境コミュニケーショングループ長
水谷伸吉(有責)more Trees 事務局長
宮林茂幸東京農業大学 地域環境科学部長・教授、美しい森林づくり全国推進会議 事務局長
《セッション2》 「温暖化防止にむけて、多様化をみせる『企業の森づくり』」
【パネリスト】
久保正英エコ食品健究会 事務局長おかしの森推進協議会
杉浦出新日本石油㈱ 社会環境グループ チーフスタッフ
福渡潔(株)損害保険ジャパン CSR・環境推進室 課長
《セッション3》「温暖化防止にむけて、多様化をみせる『木づかい運動』」
【パネリスト】
甲賀廣代コクヨファニチャー㈱ 国産材利用推進担当
近藤奈美(株)ジャパンエナジー 社会貢献担当課長
樽谷俊彦(株)ポッカコーポレーション カートカン事業推進部 - 閉会
プロフィール
宮林茂幸 東京農業大学 地域環境科学部長・教授、美しい森林づくり全国推進会議 事務局長
1953年長野県生まれ。専門は林政学、林業経済学、森林レク論、地域振興。
林業経済学会理事、大日本山林会理事、日本ナショナル・トラスト協会評議員、東京都森林中央審議会委員をはじめとして、林野庁、環境省、国土交通省等の各種委員会座長、森づくりコミッション全国協議会運営委員長等を務める。博士(農学)。
川廷昌弘 (株)博報堂DYメディアパートナーズ メディアビジネスプロデュース局 環境コミュニケーショングループ長
1963芦屋市生まれ。環境省「チーム・マイナス6%」メディア・コンテンツプロデューサー。日本オリンピック委員会スポーツ環境専門委員会のサポート、日本野球機構グリーン・ベースボール・プロジェクトのプロデュース、グリーンメディア・アライアンスやグリーンパワー・エンターテイメントなど、環境に関わるメディア・コンテンツ連携のサポート・アドバイザーなどを務める。
水谷伸吉 (有責)more Trees 事務局長
1978年 東京生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、株式会社クボタを経てインドネシアでの植林団体で熱帯雨林の再生に取り組む。その後2007年に音楽家の坂本龍一氏と4人の発起人、102人の賛同人により発足したmoreTreesの設立時に事務局長に就任し、以来現職。森づくりによる「カーボンオフセット」(排出したCO2を相殺する活動)を進める。
久保正英 エコ食品健究会 事務局長、おかしの森推進協議会
大手食品メーカー、菓子メーカーを経て現職。現在はエコ食品健究会 事務局長、おかしの森推進協議会、中小企業診断協会 東京支部、株式会社ビジネスブレイン太田昭和 マネジメントコンサルティング部で、『食に関わる経営コンサルタント』として活動している。モットーは『中小企業の目線での仕組みつくり』である。
杉浦出 新日本石油㈱ 社会環境安全部 社会環境グループ チーフスタッフ
福渡 潔(株)損害保険ジャパン コーポレートコミュニケーション企画部 CSR・環境推進室 課長
1988年 安田火災海上保険(株)入社、国際金融部配属、企業営業部を経て、地球環境室付米国自然保護団体TNC(The Nature Conservancy)に出向、1995年国立環境研究所 地球環境研究センターへの出向、1998年企業営業・本店営業を経て、2006年より現職。
甲賀廣代 コクヨファニチャー(株) マーケティング部 国産材利用推進担当
近藤奈美(株)ジャパンエナジー CSR推進部 社会貢献担当課長
1990年、日本鉱業(株)(現ジャパンエナジー)に入社。2002年から同社の社会貢献活動の担当として社員のボランティア活動支援に力を注ぐ。2004年、新潟県で社員とその家族のボランティアによる森林づくりを企画・実施。2005年度に締結した長野県・原村や岡山県・高梁市での森林の里親契約を通じた森林整備と社員ボランティアによる森林づくりに携わる。
樽谷俊彦 (株)ポッカコーポレーション 自販機本部 カートカン事業推進部 兼 広報・環境室 係長
環境を担当して8年、お客様に商品としてお届けするものの中で、「カートカン」ほど森林保全や育成のお役に立ち、地球環境配慮に資するものはないと確信を持つようになる。昨年の6月にカートカンの普及を目的としたカートカン事業推進グループが立ち上がったと同時に兼務となり、身近な環境配慮商品として皆様にご紹介していきながら、現在に至る。