CSV経営・健康経営時代の「企業×森林」フォーラム― 森と人と地域を元気にする、新時代の「企業の森づくり」 ―を開催しました

健康保険についていろいろと説明してきましたが、大事なことは、今日からでも国民一人一人が医療費の削減に向けて自分ができることをやる、やる気を起こさせるということです。そして、健康保険組合としても、組合員とその家族が健康でいられるように、これまでの事業に加えて、新たな事業に積極的に取り組むことが重要であると考えます。

その新たな保険事業の一つが、森の力を借りた森林セラピーです。森林セラピー以外にも、アロマセラピー、ホースセラピー等は、さまざまな形で人の健康に役立つ効果があります。その健康環境を、企業と健康保険組合が一緒になってつくっていくことが、今、本当に望まれています。そのためには、森がある地域、自治体、地元のかたがたや団体との協力関係が不可欠であると思います。

『森林セラピーとは』という資料には、森林セラピーのいろいろな効果が書いてあります。血圧低下、抗がん機能を持つナチュラルキラー細胞の活性化、ストレスの低減を促し、その効果は1カ月間持続します。

また、フィンランド、ドイツ、イギリス等、主にヨーロッパの国々では、医者は処方箋に、ここに何日間行きなさいというような森林セラピーを書きます。例えば、うつになった人は、「ある森に何日間行ってきなさい」という処方箋をもらって、そこに行き、その後、職場に復帰するといった取り組みが、海外では当たり前のように行われています。そこで、われわれも、その当たり前に思われていることを採り入れましょうというわけです。

森林セラピーを受けられる、森林セラピー基地は10年前から開始され、と現在、日本全国に62カ所あります。

私は日本通運健康保険組合に所属していますが、そのホームページで、組合員向けに、長野県の池田町のハーバルヘルスツーリズムと信濃町の癒しの森体験ツアーの体験参加者を募集しました。早い者勝ちで、15人ほどに参加してもらいました。
池田町では八寿恵荘という所に泊まりました。ここは全てのオーガニックのものを使った宿ということで、日本で最初にBIO HOTELS認証取得した所です。

これはお花畑の写真ですが、この花はジャーマンカモミールというハーブです。八寿恵荘ではそのエキスがたっぷり入ったお風呂に入れたり、フレッシュカモミールのお茶を飲んだり、自分でお釜で炊いたご飯を食べたりします。そして、木でいっぱいの建物に泊まり、森林ウオーキングをして、癒やされて帰りました。

参加者には、応募のきっかけや感想をアンケートで回答してもらいました。「心と体を考えるために有意義でした」、「ハーバルヘルスツーリズムという言葉を初めて聞きました」、人生初の雲海を見ることができ、感動しました」といった感想がありました。
森林セラピーの効果は至る所でうたわれています。だから、私たちも始めるということではなく、定性的でもいいから、参加した人が気持ち良くなるような事業を行いたいと思います。

これは信濃町の写真で、こちらが黒姫山です。私も参加したのですが、特に森林セラピーのウオーキングは素晴らしいの一言でした。「今まで、葉っぱに興味がなかったのですが、ずっと嗅いでいました」、「ガイドさんに付いて歩くことで、見るだけでなく、触覚、味覚まで楽しむことができました」という感想が寄せられました。

やはり、森の中では五感が自然と使われるようになるため、そういった効果があると、私は信じています。参加した人たちも、そういう効果を実感して帰り、元気に仕事をしてくれることが、われわれにとっても一番いいことです。
従って、健康保険組合としては、森林セラピーを提供する所・地域と契約して、参加する組合員に補助金を出す、あるいは、労働組合に働き掛け、労働組合からも補助金を出してもらえるような方向で進めていきます。そうすれば、組合員はもっと気軽に参加できるようになると思います。

これは、健保連が毎月発行している『健康保険』という雑誌ですが、昨年の12月号に『五感を開く森林セラピーツアー』という記事が載りました。健保連の東京連合会の会長にも、このツアーに参加してもらう等、健康保険組合でも森林セラピーへの関心が高まってきたという内容です。そして、東京連合会では既に、この10月に信濃町に100人規模で行くツアーを計画しているところです。健康保険組合という立場から、森と関わって、健康な人たちが増え、その結果として、医療費が削減されることを願っています。
以上でございます。ありがとうございました。