豊かな森が豊かな海をはぐくむ「漁民の森づくり」

江戸時代から続いてきた魚つき林(※魚介類の生息、育成に影響をもたらす森林のこと)に加え、近年では森、川、海のつながりの重要性が認識され、漁業者による「漁民の森づくり」が盛んになっています。中でも、カキ養殖漁場の上流に落葉広葉樹の森をつくるという「牡蠣の森を慕う会」の活動が全国的に有名となりました。

全国漁民の森サミット

「川の流域に暮らす人々と価値観を共有しなければ、きれいな海は帰ってこない」という「牡蠣の森を慕う会(現NPO法人 森は海の恋人)」の考え方や運動は全国の漁業者に浸透し、平成10年2月に「全国漁民の森サミット」を開催しました。その結果、全国各地で漁業者による植樹活動が広がっていき、全国28道県で漁業者による植樹活動が展開されています。

全国漁民の森サミット

漁業者による植樹活動は漁業者自身の漁場を守る運動ではあるものの、同時に、河川の流域や沿岸域の侵食防止や土砂崩壊防止、河川環境や海域環境の改善を通じたアメニティの向上、生物多様性の確保など、直接国民に対するメリットをもたらしています。また、地域の人々を啓発し、地域ぐるみの植樹活動へと発展するきっかけになっていると思います。

団体の取り組み

「NPO法人 森は海の恋人」の活動 全国展開

植樹祭の様子

優れた養殖漁場である気仙沼湾も、かつては赤潮が発生し、カキ養殖に被害が出ていました。豊かな森が豊かな海を育てます。この会では、平成元年から植樹祭を行い、これまでに約35,000本の落葉広葉樹を大川上流の室根山に植えました。

「道民の森」の「漁民の森」づくり 地域での展開など

「北海道漁協女性部連絡協議会」のメンバー

「北海道漁協女性部連絡協議会」では北海道と協力をして、「道民の森」(※北海道所有の森林総合利用施設)の中に「漁民の森」を作り、毎年、漁師の奥さんが中心となって、ミズナラ等の苗木を植えています。

全国漁業協同組合連合会

全国のJF(漁協)や連合会とともに、協同して組合員の漁業経営と生活を守り、そして青く美しい海と豊かな海の幸を次の世代まで受け継ぐためさまざまな活動を展開。よりよい地域社会を築くこと、そして組合員の経済的、社会的地位を高めることを目的としている。JF全漁連は、各都道府県にあるJF連合会や浜に密着した活動をしている全国の約960あるJF(漁協)を中心に組織されている。

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