会員の活動

フォレスト・サポーターズ

令和6年度 森林づくり活動レポート

ガールスカウト兵庫県第27団

貢献したSDGs目標

目標 4目標 14

『小さな畑は森の入り口』

私たちガールスカウト兵庫県第27団は、兵庫県の宝塚市北雲雀きずきの森の中にある福祉農園のお手伝いをさせて頂きながら、自分たちに身近な野菜を育てたり、畑に住む昆虫や爬虫類、畑にやってくる鳥や小動物の観察をしています。小さな生き物に興味を持ちながら、森の観察やクリーンアップハイキングもしました。

森の奥へ

今年は、6月の初め頃、畑の草むらに生えているウマノスズクサに、ジャコウアゲハが卵を産み付け幼虫が観察できました。羽化の現場を見ることは出来ませんでしたが、ジャコウアゲハはたくさん観察できました。

また同じころ、畑横のハーブ園で咲いたマロウの花でハーブティーを作り色の変化に驚いり、植物の持つ力を知りました。そのハーブ園と畑の境にあったおおきなススキの株にカヤネズミの巣があることにも気が付きました。森の中のチガヤの草原でいくつか観察されていましたが、畑の中では初めてでした。こんなところにもカヤネズミが来ることがわかり、草刈りもほどほどにして少しは残しておこうと思いました。

マロウの色が変わった様子

9月29日サツマイモの収穫をしました。畑にはいろんな生き物が来ますが、スカウトが、「ハチがお芋の葉っぱを食べている」といってきました。「まさか?葉っぱについている虫を食べているのでしょう?」と言って見に行くと、どう見ても葉っぱをかじっていました。写真を撮り、後日、兵庫県自然保護協会の先生にお尋ねすると、ハキリバチであることがわかり、先生は畑の中の道具小屋の壁にガラスの試験官を横向きに入れたハキリバチの観察箱を吊しておられました。ハチは産卵のため近くにあった柔らかいサツマイモの葉っぱをかじり取り、筒の中に運び込み、そこに卵を産み付け、また葉っぱで蓋をします。卵から生まれた幼虫は葉っぱを食べて成虫になるということを教えていただきました。私たちはとても大切な場面に立ち会ったことになります。ハチにはいろんな種類があることを知りました。 畑では今年も沢山の発見がありました。

そして、3月には、森でクリーンアップファミリーハイキングをしました。親子参加のハイキングですが、事前に、私たちが森からいただいている生きるために必要な物や、苦手な生き物についてアンケートをしてもらい、それを踏まえて、森の大切さや生物の多様性について学びました。そして森の中をハイキングしながら、ゴミを拾い集め分別し持ち帰りました。残念ながら、たくさんの空き缶やプラスチック等が落ちていました。

これからも、自然が大好きで自然を大切にするスカウトたちに育ってほしいと願っています。       

ガールスカウト兵庫県第27団  坂手 多香

2025.09 更新