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フォレスト・サポーターズ

令和5年度 森林づくり活動レポート

コクヨ株式会社

貢献したSDGs目標

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結の森プロジェクト

2006年、コクヨは高知県四万十町大正地区の民有林を「結の森」と名付け、「人工林の再生」と「自然環境と地域社会の再生」をテーマに、間伐材の有効活用を中心とした森林保全を開始し、2007年よりFSC®(Forest Stewardship Council® 森林管理協議会)の森林認証を取得しています。結の森は現在、対象面積は5,425ha、累計間伐面積が2,053haまで拡大しています。また、2007年より、高知県から「CO2吸収証書」が交付されており、2022年度単年では4,133t-CO2、累計では76,222t-CO2になりました。(期間:2006年4月~2023年3月)

また、結の森活動から生まれた新たなサステナブルな木製家具ブランド「yuimori」が、「第6回エコプロアワード」優秀賞と「ウッドデザイン賞2023」を受賞しました。2017年には結の森活動そのものが「ウッドデザイン賞2017」を受賞しています。その他、2018年には「生物多様性アクション大賞 特別賞 グリーンウェイブ賞」、2019年には「低炭素杯2019 優秀賞」、「第7回環境省グッドライフアワード環境大臣賞 企業部門」、2020年には「持続可能な社会づくり活動表彰【機構会長賞】」、「第18回企業フィランソロピー大賞【森林の守り人賞】」2022年1月に「日本自然保護大賞2022 保護実践部門 大賞」、5月に林野庁「森林×脱炭素チャレンジ2022優秀賞(林野庁長官賞)」を受賞しています。

また、「結の森」では高知県立四万十高校の皆さんと協力して、森と周辺地域の生態系の状態を把握するための定期的なモニタリング調査を行っています。 2023年10月5日に四万十川の清流基準調査、11月11日には間伐の効果を確認するための植生調査を実施しました。加えて、動物と鳥の調査も実施しました。

2023年5月11日、専門家、四万十高校生と結の森エリア内の打井川地区、芳川地区、下津井地区の6か所に各2台(計12台)のカメラを設置しました。撮影調査は、11月7日までの約6か月間にわたり実施、また、鳥類調査の専門家の協力を得て、6月16-17日にかけて野鳥調査も行いました。
調査の結果、天然記念物のヤマネをはじめ、哺乳類で11種、鳥類で46種が確認でき、生物多様性が維持されていることをあらためて認識しました。

2024.09 更新