令和6年度 森林づくり活動レポート
市川山季の会
貢献したSDGs目標

森が、森らしくなりました!
2010年から市川市大野町2丁目の斜面林での整備・保全活動を始めた私たち山季の会(さんきのかい)は、今年で15年目を迎え、ゴミ拾い、草刈り、枯れ枝処理などを根気強く続けた結果、ゴミだらけだった森がやっと森らしくなってきました。
苗から育てる森も大変ですが、放置され、ゴミだらけになっていたところを森に戻すのもとても大変なことです。
今これを書いている私は山季の会に入ってまだ3年目、森らしくなった森で楽しく活動しています。
森を、森のまま守っていきたい!
今後は、森らしくなってきた森を次の15年間、森のまま守っていくことが目標です。
そのためにも行政との協働は欠かせませんし、近隣住民の理解を得る努力、そしてもっとみんなに愛される森にしていくための勉強をしていかなければいけないと考えています。 定例活動日には草刈りや枯れ枝の除去などの園路の整備、林縁の清掃を毎回行っている他、枯損木(主にナラ枯れ)があればその伐倒もみんなで行い、冬は落ち葉掃きをしています。それ以外にも勉強会を開催したり、市内・市外の自然観察ウォークを実施して、会員だけでなく市民のかたとの交流も楽しんでいます。

令和6年度の主な活動内容
- オープンフォレストを実施して近隣のかたに森を訪れていただく機会を設けました。自由に散策できる森ではありますが、あえて開かれている森であることをアピールすることで興味を持ってくれるかたも増えるので、今年度も実施する予定です。
- 市内の巨木を巡る観察会を2回実施、多くのかたに参加していただきました。幹周2mを超すような大きな木が残っているということは、昔は市川にも大きな森がたくさんあったのだと感じていただけたと思います。
- 不耕起無農薬の畑を見学して森の土と畑の土の違いを観察させていただき、良い森が近くにあることが畑にとっても良い効果をもたらすことを知りました。
- 私たちはよくシュロを刈るのですが、なぜシュロを伐採する必要があるのかをみんなで考え、ただ伐採するのではなく有効に活用しようと、シュロカゴやシュロ箒を作るイベントを開催しました。
- 月に2~3回の定例活動日には、「合意すれども強制せず」のモットーのもと全員でその日の活動内容を話し合い、安全に気を付けながらグループごとに森の状態を確認したり、エリアを決めて草刈りや枯れ枝の除去をこつこつと行いました。
- 市川市花と緑のまちづくり財団主催の「市川の緑地を知るボランティア体験教室」を、他7つの森のボランティア団体と一緒にサポートして、仲間を増やすことに貢献しました。

地域とのコミュニケーションと森づくりのチャレンジ
活動している広い斜面林には市民のかたも頻繁に使用する階段が2か所あるため、その日の活動終了時には毎回この階段の落ち葉を掃きながら、通りがかりのかたとお話をしています。階段上の梨畑が最近伐採されましたので、住宅が何軒も建つと思われ、ますます地域住民とのコミュニケーションが重要になりそうです。
市川市の森と緑がこれ以上減らないように、なんとかして森を守っていきたいと思います!
2025.09 更新