第2回森林づくり全国推進会議及び林野庁との共催によるシンポジウムが、令和5年10月4(木)午後、東京都木材会館で開催されました。
なお本会議に先立って、林野庁主催による「森林×脱炭素チャレンジ2023」表彰式が行われました。
第2回森林づくり全国推進会議の概要
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(司会進行:2023ミス日本みどりの大使 上村さや香さん)
主催者挨拶
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櫻田謙悟会長 (SOMPOホールディングス(株) グループCEO取締役 代表執行役会長)
「昨年10月にこの会議を設立し1年がたちました。会員数は9月末現在で205となり、多くの会員の皆様から、令和4年度に様々な森林づくりの取組を行ったという報告をいただきました。昨年の挨拶でも申し上げましたが、重要なのは実際に行動し、実現することです。これからも、この会議を通じて、より多くの企業・団体や国民の皆様が、森林の多くが存在する中山間地域を支える人々と連携・協力して、森林づくりの取組や木材の利用を進めてもらうよう、呼び掛けて参ります。」
来賓挨拶
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農林水産副大臣 鈴木 憲和 様
「我が国の森林は国土の3分の2を占め、国土の保全、水源の涵養、地球温暖化防止などの恩恵を広く国民にもたらす「緑の社会資本」です。この森林を適正に維持して将来に引き継いていくためには、「伐って、使って、植えて、育てる」という循環を確立することが重要で、森林・林業・木材産業の関係者の努力に加え、広く国民各層のご理解を得て、森林を社会全体で支えていくという気運を醸成することが大切です。今後、本会議に賛同する企業や団体が増えて、国民運動が大きなうねりとなることをお願いさせていただきます。」
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林業復活・地域創生を推進する国民会議 会長
宮下 正裕 様 ((株)竹中工務店特別顧問)
「国産材の利用は近年着実に拡大し、都市においても木造による中高層建築が目に見えて増えつつあります。国内林業を活性化し、木々に溢れた豊かな街づくりを推進するためにも、その元となるのは森林です。企業・団体、国民の皆様が協力し、地域社会に根ざした森林づくりを進め、環境保護と地域創生を両立させていくことが必要です。本日の森林づくり全国推進会議とシンポジウムが、森づくりに関心を寄せる多くの方々と共に持続可能な未来を築くための新たなアイデアや意見を共有する機会となることを期待しています。」
令和4年度の活動報告
1 森林づくり全国推進会議全体の活動報告
事務局の(公社)国土緑化推進機構濱田純一理事長から、全体の令和4年度の取組及び今後の活動予定について報告
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2 会員の活動報告
事務局に令和4年度の活動を報告していただいた会員を代表して、(株)竹中工務店(木造・木質建築推進本部長石川修次氏)、鳥取県日南町(自立改革推進本部主幹荒金太郎氏)の2者から報告(発表者の氏名をクリックすると発表資料を閲覧することができます)
3 とりまとめコメント(櫻田謙吾会長)
「お二方の話をきいて、まさにステークホルダー・キャピタリズムがこれからの世界が目指す資本主義であり、日本はそのロールモデルたり得ると思いました。企業や皆さんがステークホルダーとして積極的に(森林づくりに)関与することによって、森林づくりを通じて新しい資本主義のロールモデルの一つを世界に示すことができるような気がしています。」
シンポジウムの概要
話題提供
~森林・林業における新たな価値創造の方向~
青山豊久 林野庁長官
木材需要量の推移、気候変動や生物多様性に関する世界の趨勢、学習指導要領における森林・林業の位置づけ、J-クレジット、今後の木材利用の方向や意義など、最新の話題を提供
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パネルディスカッション
~企業による森林との関わり方と可能性~
モデレーター
皆川芳嗣氏 ((株)農林中金総合研究所理事長)
パネリスト
石川修次氏 ((株) 竹中工務店 木造・木質建築推進本部 長) 荒金太郎氏 (鳥取県日南町 自立改革推進本部主幹) 川口雄一郎氏 ((株)明和不動産 取締役会長) 武田有紀氏 ((株)NTTドコモ 経営企画部サステナビリ ティ推進室長) 佐藤智仁氏 ((株)ロイヤリティ マーケティング新規事業 開発部長)
コメンテーター 長崎屋圭太氏(林野庁森林整備部長)
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論点1 企業にとって森林づくりへ貢献することにはどんなメリットがあるか
論点2 今後森林と企業活動はどんなコラボレーションが期待できるか
論点3 今後、森林づくり活動と企業活動を結び付けていくことができた場合、企業にとって どのような効果が期待できるか
録画配信
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森林づくり全国推進会議運営事務局 E-mail:entry@green.or.jp