全国には、学校林や遊々の森といったフィールドを利用して、子どもたちの森林環境教育を積極的に推進している小学校がたくさんあります。理科や、総合的な学習の時間だけでなく、例えば国語の時間に森の中で詩を朗読したり、算数の時間にみんなで森の中を歩いて、歩幅の平均値から森の大きさを測ったり…決して特別な場所ではなく、身近な場所として森林を利用し、子どもたちの「生きる力」を育んでいる小学校がたくさんあるのです。
その一方で、森林環境教育には様々な課題もあります。まず都心の学校は近くに森がなかったり、遠かったり…。また、子どもたちの安全面が心配だったり、森林を保持・保全のためには資金もかかります。でも、近くに森がなくては森林環境教育はできないでしょうか?小学校で使う森林は、学校や先生たちだけで保全を行うべきでしょうか?
このサミットでは、そういった様々な課題を解決出来ればと思っています。全国12校から集まった児童による森林体験活動の発表や、森林環境教育を推進する上で、教育現場が抱える様々な課題に応える4つの分科会。また児童向けに、間伐材の「木のはがき」を使ったワークショップも行います。
様々な視点から、子どもたちの環境教育について考えられる場になればと思っています。多くの方のご参加をお待ちしております。