岐阜県飛騨市(井上久則市長)は「越し太鼓」で有名な古川祭りなどの伝統文化と、天生湿原を始めとした三湿原回廊など、豊かな自然が残る町です。
名古屋林業土木協会古川支部(谷上祐志支部長)では、グリーンウェイブの取り組みが始まって以来、毎年学校の記念イベントと合わせ子どもたちと記念植樹を行っており、今年は三湿原のうち池ヶ原湿原がある宮川町で、昨年12月19日に新体育館の竣工式が行われた飛騨市立宮川小学校の児童28人と一緒に、「新体育館完成 グリーンウェイブ2013 記念植樹」を実施しました。
当日は中部森林管理局飛騨森林管理署(高山市:清水信之 署長)から日置順昭 森林技術指導官にも参加頂き、個体数が減っているライチョウやクマタカなどの話しから、 森を守ることの必要性や生物多様性についてお話しをして頂きました。(写真)
その後、全校児童で記念植樹を行い、八重桜(樹高4m)を2本校庭に植樹しました。(写真)
飛騨市は2004(H16)年10月に台風23号に伴う豪雨により、未曾有の被害が発生しており、中でも今回記念植樹をした宮川町は国道やJR高山線が決壊するなど大きな被害を受け、最後まで復旧作業が残った地域であり、今回参加してくれた児童たちは当時まだ産まれていなかった子や幼子だったことを思うと、当時災害復旧に全力で取り組んだ協会支部としても感慨深いものがありました。
支部では天生湿原の整備などにもフォレスト・サポーターズとして取り組んでおり、地域の貴重な自然財産の保全に今後も取り組んでいく考えです。