国有林では、次世代への財産として健全な形で残していくべき代表的な巨樹・巨木を「森の巨人たち百選」として選定しています。その中の「平湯の大ネズコ」(幹回り760cm、樹高23m)は、林野庁中部森林管理局飛騨森林管理署が管理する平湯国有林の中腹部にあります。
名古屋林業土木協会神岡支部(加藤勝支部長)では、毎年「平湯の大ネズコ」へ通じる遊歩道の整備に取り組んでいます。
今年は、新型コロナウイルス渦の中で県境をまたいでの移動や各種行事が自粛され観光地を訪れる人はまばらな状態でしたが、緊急事態宣言が解除となり、夏を迎える、北アルプスの麓・平湯温泉郷にも観光客や登山客が徐々に増えてくることを願って地元平湯町内会の清掃活動とも連携しての実施となりました。
当日は、平湯町内会から33名が参加して平湯地区内の主要観光施設等の周辺の草刈り等が実施されるなか、当協会神岡支部の会員6名と飛騨森林管理署の小枝幸博森林技術指導官ほか2名で、平湯大ネズコまでの遊歩道を担当し、遊歩道沿いに生い茂った笹などを刈り払い機や手鎌により除草作業を実施しました。
神岡支部では、こうした森林・林業社会貢献活動の取り組みを通じて地域振興に寄与することを目的とし今後も活動を継続していく考えです。