日本の農業を、女性経営者が、明るく変え始めています。このブログで紹介する若い女性の農場では、作る人が、お客さま一人一人の希望をしっかり知って、最も喜ぶものを、差し出しています。
私は、2019年12月14日のブログに、この農場を取り上げてブログを書いていました。ここでは、そのブログを読んで新たな一文を書きます。
林業再生・山村振興への一言(再開)
2020年9月(№32)
□ 椎野潤(続)ブログ(243) 農業も変わっていく(その1)
2019年12月14日
☆前書き
2019年10月7日の日本経済新聞(参考資料1)は、これを取り上げて記事を書いていました。ここでは、これを読んでブログを書きます。記事は、以下のように書き出しています。
☆引用
「食の多様化が進むなか、女性が経営する農家が存在感を高めている。異業種で培った視点を存分に生かしているのが特徴で、農業界の風土や働き方に、新しさをもたらしている。女性の参入が増えたことで、生産者が加工から販売まで一貫して手がける『6次産業化』も広がりそうだ。」(参考資料1、日本経済新聞、2019.10.7(西岡杏)から引用)
☆解説
ここで取り上げている女性たちには、皆、自分が魅力を感じている「モノ」があり、それに夢をかけています。これは生き甲斐のある人生を送る原点です。ここで登場するMさん(30)は、異業種から参入した人です。この人が生産するフルーツトマト(注1)は、三越日本橋本店(東京・中央)などの大手百貨店で常に売り切れる人気商品です。
この女性の経営する事業の強みは、女性ならではの商品企画です。また、この会社の従業員は、社長の夫以外は、全て女性です。8人が子育て中です。朝9時から働いて、夕食準備前の15時に切り上げるパート女性や、朝6時から15時まで働き、その後を自分の時間に充てる独身女性もいます。
☆まとめ
この企業のホームページを開いてみましたら、美しい色のフルーツトマト(注1)が見事に並んでいました。その一つ一つが、味も香りも空気も違う、個性豊かな作品なのです。そして、その一つ一つに、「私は、これが大好きだ」というファンがいるのです。
ここでは、インスタグラム(注3)を通じて、一つ一つの商品と一人一人の顧客が、深く結びついています。顧客が本当に欲しいものを注文すると、ダイレクトに、それが即座に届けられる流通が、ここでは、すでに形成されていました。
結局、これまで皆が知っている「トマト」とは異なる「フルーツトマト」というブランド商品を作り出し、味、香り、空気などの品質が、一つ一つ鮮明に異なる、無数の品種を、作り出しているのです。そして、さらに、その商品を的確に農作物にする農業が確立されていました。
顧客の好みを丁寧に見れば、種類は無限に近く多いのです。それに対応する品種の作物を一つ一つ作り出す、その企画力が、ドロップファームの社長のMさんの凄い才能でした。それを実現するために、この農場では、働いてもらう女性達の働き方も深く考えて工夫していました。
このように、顧客を嬉しい楽しいと思わせることは、地域発のビジネスにとっても、とっても必要です。ですから、地域の女性が活躍している、このような実例を、今後、さらに一層、力をいれてて紹介していきたいと思っています。みなさん、それを、参考にして頑張ってください。(参考資料1、日本経済新聞、2019.10.7(西岡杏)を参照して記述。「 」内は引用)
(注1)フルーツトマト:フルーツのような甘さを持ったトマト。
(注2)インスタグラム(Instagram):写真や動画の共有に特化したソーシャルネットワーキングサービス(SNS)。また、スマートフォンなどから同サービスを利用するためのアプリケーションソフト。
参考資料
(1) 日本経済新聞、2019年10月7日。
[付記]2020年9月4日、椎野潤記