「みんないきいき緑あふれる豊かな里山づくり」を開催理念に、岐阜県みどりの祭りが開催され、天皇陛下お手まきのコブシの苗10本が地元小学生などにより記念植樹されました。
式典のあとは木工教室や間伐材を利用したナメコの菌打ち体験など様々な催しがあり約3,500人の参加者が初夏の1日を楽しみました。
この催しには中部森林管理局東濃森林管理署(永井 寛署長)も協力団体として参加され、豊かな森林づくりに取り組む治山事業の説明がされるとともに、木のある土壌と木のない土壌が水を蓄える力の違いの実験もあり、参加した子どもたちからは驚きの声がありました。
とりわけ子どもたちのふるさとでもあり開催地となった土岐市周辺は、ぜい弱な地質に加え、陶磁器産業の燃料として森林の濫伐が行われ地域全体に大規模な荒廃地が発生し、農林省(後に名古屋営林局)による民有林直轄治山事業が昭和7(1932)年から昭和45(1970)年にかけて実施され、今は豊かな里山風景となった歴史の展示と説明もあったことから、より身近に森林の大切さを体感する催しとなりました。
当協会では来る6月12・13の両日には第30回「全国豊かな海づくり大会」が岐阜県で開催され、10月11日からは「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」が名古屋市で開催されることからこの地域におけるこういった行事についても”フォレスト・サポーターズ”として情報発信していきます。