愛知県では今年10月にCOP10が開催されますが、瀬戸市にある定光寺自然休養林(瀬戸国有林)は都市近郊林として多くの人々が訪れるほか、瀬戸市の野外教育センターやキャンプ場を利用した野外活動のほか、愛知森林管理事務所(岩井広樹所長)が管理する森林交流館では,森や木を五感で感じてもらうため、子どもたちや市民が森林や木にふれあう催しが中部森管理局名古屋事務所とも連携し取り組まれており、毎年多くの方々が森とふれあっています。
このような豊かな自然ではありますが、ゴミの不法投棄があとをたたず、交流館職員の日常清掃のほか、毎年530の日にあわせ「定光寺530(ゴミゼロ)運動」が職員やボランティアにより実施されており、(社)名古屋林業土木協会愛知支部(安藤勝啓支部長)も”フォレスト・サポーターズ”として参加しました。
当日は天候に恵まれ、愛知事務所、名古屋事務所のほか瀬戸市及びボランティア参加など50名が集まりました。
作業にあたり岩井所長からは「ひごろ定光寺自然休養林を利用させていただいていることに感謝の気持ちで今日はゴミひろいに取り組みましょう」とあいさつがあり、県道や林道沿いを分かれて作業に入りました。
車で走っているときは気づかないのですが、歩いて探すと林内にたくさんの、そして様々な不法投棄があり、総量約3トンにも。集まったゴミの中には冷蔵庫、テレビ、大きな古時計、カラオケ店が開けるようなカラオケ用具など、その多種多様さにはあきれるくらいでした。
林内から道路まであげるのも重労働で、つい「捨てるなら道に置いてけヨ!」と言いたくなるくらい。市民の憩いの場を保全するには、自然休養林を管理する国有林関係者や、こういった地道な取り組みがあってのことと改めて感じさせられる活動となりました。
愛知支部では今後も”フォレスト・サポーターズ”として森林を大切にする運動や、地域の安全・安心につながる防災活動などに取り組んでいくことにしています。