岐阜県中津川市の市街地から見る恵那山は悠然とそびえ、日本百名山にふさわしい山容を見せてくれます。この恵那山周辺は花崗岩が深層風化したマサ土といわれる崩れやすい地質のため、林野庁 中部森林管理局 東濃森林管理署(中津川市:枝澤修署長)では国有林治山事業として崩壊地の復旧による元気な森林の復元を通じ、安全・安心な地域づくりや、水源のかん養、生活環境の保全に取り組まれています。
(社)名古屋林業土木協会中津川支部(佐々木忠義支部長)では恵那山地域での治山事業にも携わっていることもあり、フォレスト・サポーターズ活動の一環として、東濃森林管理署恵那森林事務所の三浦勝巳首席森林官とも相談する中、本格的な夏山シーズンを迎える恵那山(2,191m)登山道黒井沢ルート登山基地周辺(中津恵那国有林)の整備に取り組みました。
当日の作業は、登山口駐車場から登山道に至る林道の草刈りと登山道に落ちた岩の除去で、参加した支部会員13名により実施。梅雨の合間の青空の下、各地でこの夏一番の暑さを記録し、同じ東濃地方の多治見市では全国一番の気温を記録した日でしたが、中津川の源流域に位置する中津恵那国有林は、豊かな川の流れと新緑から深緑に移りかわる木々の緑の中、木漏れ日がさわやかに感じる1日でした。
私たち中津川支部ではフォレスト・サポーターズの活動が始まって以来、地域と国有林を結ぶ取り組みに継続して取り組んで来ており、今後も地域の一員としても取り組んでいく考えです。