世界文化遺産の白川郷合掌集落で有名な白川村は、霊峰白山の飛騨側登山基地として日本でも有数の豊かなブナ原生林が残る自然豊かな村でもあります。
その場所が平瀬温泉から入った白山国立公園のなかにある「白山・白川自然休養林」です。
一帯は飛騨森林管理署(高山市: 原 修署長)が管理する大白川国有林で、休養林にはコバルトブルーに輝く白水湖や平瀬温泉の源泉でもある露天風呂もあります。
白水湖から「白水の森」として、身近な自然が楽しめる散策路が整備されており、地域からは豊かなブナ原生林と白水湖、そして白水湖から流れ出、落差70mの「しらみずの滝」を観光資源としても生かしていきたい要望があり、飛騨森林管理署では地域要望をふまえ散策路にウッドチップ撒きを計画。 (社)名古屋林業土木協会荘川支部(小坂 勝美支部長)では”フォレスト・サポーターズ”活動として散布作業に協力しました。
散布は11月4日に計画されていましたが降雪のために順延、雪が解けたことから今回の実施になりました。
飛騨森林管理署からは菅野耕治流域管理調整官、白川森林事務所 橋本角則森林官に参加頂き、支部からは9名が出て作業を進めました。
冷たい雨が時折降る天気でしたがなんとか本格的な降雪の前に作業を終了。すっかり葉っぱを落とした木々の中で、来春、深い雪が解けブナやトチの木々が一斉に芽吹くころ、柔らかなウッドチップ歩道を多くの方々に歩いて頂きすばらしい大白川の自然を満喫して頂く姿を夢見ながらの作業終了となりました。
豊かなブナ原生林が残る「飛騨の白山」
同支部では今後も地域の要望をふまえながら、「国民の森」国有林が多くの方々に利用して頂けるよう”フォレスト・サポーターズ”として協力していく考えです。