6月27日(金)、「美しい森林づくり全国推進会議」の開催を記念し、「美しい森林づくりシンポジウム」が開催されました。パートナーシップで進める森林づくりをテーマに、先進的に企業・NPO・団体・行政等が手を携えて「美しい森林づくり」に向けた取組を推進している事例の紹介やディスカッションが行われました。
- 開会・挨拶宮林 茂幸 (「美しい森林づくり全国推進会議」事務局長)
- 事例紹介
『森づくり県民大作戦』
田島 章次 (静岡県 県民部 環境局 森づくりスタッフ 主幹)
『「ふるさとの森 再び」キャンペーン』
北尾 美和 (株式会社テレビ金沢 報道制作局 みつばち部 次長)
『天王山周辺森林整備推進協議会』
徳地 直子 (京都大学 フィールド科学教育研究センター 准教授、和歌山研究林長)
『森の町内会』
半谷 栄寿 (環境NPOオフィス町内会 事務局代表)『美しい森林づくりキャンペーン』
池田 憲保 (ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 シアターマーケティング) - パネルディスカッション
進行 : 宮林 茂幸 (「美しい森林づくり全国推進会議」事務局長)
事例紹介
現在設置されている地方推進組織や、企業・ボランティア・行政等が連携して「美しい森林づくり」に向けた取り組みを行っている事例が紹介されました。
『森づくり県民大作戦』

毎年200行事23000人ほどが参加しています
田島 章次 (静岡県 県民部 環境局 森づくりスタッフ 主幹)
県内の「森づくり」の輪を大きく、力強いものにしていくために、県内のボランティア団体・企業・行政などが連携して取り組んでいるのが「森づくり県民大作戦」。静岡県・(社)静岡県緑化推進協会がコーディネートして、毎年春及び秋の緑化シーズン(約1ヶ月)に集中して約200件の森林関係イベントを開催し、多くの県民への森づくりへの参加を呼びかけています。
『「ふるさとの森 再び」キャンペーン』

「ぬくもりの木道」づくりや森の大切さを伝えています
北尾 美和 (株式会社テレビ金沢 報道制作局 みつばち部 次長)
健康的な「ふるさとの森」を再生するために、林業関係者に加え、産学官、県民、市民が連携し、新しい視点での森林づくりを推進していくことを目的にはじまった本キャンペーン。県内の行政・団体・NPO等とも連携しつつ、30を越える企業の賛同を得て、メディア等での情報発信を行いながら全県的な森林づくりを進めています。
『天王山周辺森林整備推進協議会』

ボランティアリーダーの養成講座を設けています
徳地 直子 (京都大学 フィールド科学教育研究センター 准教授、和歌山研究林長)
大阪と京都にまたがる天王山周辺(約250ha)の森林を、行政・学識経験者・所有者・地域住民・ボランティア・企業等の関係者が、行政界を越えて協働・連携して保全・整備に取り組み、2005年秋より整備を開始しています。
『森の町内会』

年間330トンの間伐に寄与した紙を使っています
半谷 栄寿 (環境NPOオフィス町内会 事務局代表)
環境NPOのオフィス町内会と岩手県岩泉町が主体となって、FSC(森林認証協議会)の認証森林の間伐材を有効活用する観点からはじめられたのが「森の町内会」。企業が間伐材の搬出費用を負担した「間伐材紙」を使用することで、間伐の実施と間伐材の利用を通して森林整備に貢献していく仕組みで、60を越える企業が参画しています。
『美しい森林づくりキャンペーン』

森の大切さを考え一人ひとりが何か行動して欲しい
池田 憲保 (ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 シアターマーケティング)
ディズニー及び劇場運営4社は、映画「ナルニア国物語第2章カスピアン王子の角笛」に連動して、「美しい森林づくり推進国民運動」を応援する劇場告知やワンクリック募金、コンテストの開催等の各種の取り組みを、「美しい森林づくりキャンペーン」として実施しています。
パネルディスカッション

取組事例を紹介された方々によるディスカッション
事例発表で行われている取り組みを踏まえて、「美しい森林づくり」に向けた取り組みを行う際に、企業・NPO・行政等のセクターや分野を越えた連携・協働によって、どの様な活動の広がりや新たな可能性を切り拓いていけるかを議論しました。
進 行 : 宮林 茂幸 (「美しい森林づくり全国推進会議」事務局長)