活動の目的・理念とその概要

わたしたちの暮らしと自然との深いつながり

豊かな森に恵まれた国土に暮らしてきた私たち日本人は、はるか昔から自然との深いつながりの中で、森とともに生きてきました。ところが、1960年代に高度経済成長期を迎えると、農山村から都市に人が流れ、海外の食料や石油資源に頼り、「お金」が絶対の価値を持つ社会になりました。しかし、地球温暖化等の環境問題や経済の行き詰まり等、さまざまな問題が生じたことで、そうした社会が「持続可能」ではないことがわかってきました。 かつては当たり前であった、自然と共に生き、地域で支えあう暮らし。そこには、自然の恵みを持続的に利用しながら豊かな暮らしを育んでいくための、さまざまな知恵や技術、文化や風習が息づいていました。こうした、日本人がはるか昔から引き継いできた暮らしの中に、持続可能な未来の社会における、ライフスタイルのあるべき姿を学ぶことができるのではないでしょうか。

森や山村での暮らしから、持続可能な未来のヒントを学ぶ

日本の農山漁村には、今なお、世代を越えてその暮らしを祖先から受け継いでいる人たちが暮らしています。その暮らしにふれることは、経済という物差しだけでは測ることができないさまざまな価値に気づき、学ぶことにつながります。自然の恵みを収穫し分けあう、共同で田植えをする等、人と人の関係性を築くことで生まれる「安心感」や「豊かさ」。次世代に、豊かな環境と自然の恵みを引き継いでいくことに貢献するという「自信」や「誇り」。森に暮らす人たちの知恵や技術、生き方に学ぶことから、持続可能な未来に向けた、新しい暮らしや文化をつくっていきませんか。

活動のタイプ

学校やNPOで地域の方を「聞き書き」する

農山村地域に暮らしている人たちを訪れて、「聞き書き」をしてみませんか。先人たちから引き継がれてきた、地域の自然と共生する知恵や技術を学ぶことができます。

里地里山保全再生計画作成の手引き

森と人の暮らしのつながりを調査し、実践する

農山村地域の伝統的な暮らしや文化、自然を調査し、学び、体験することを通じて、現代社会での自然との関わりに応用することができます。

里地里山保全再生計画作成の手引き

「森の名手・名人」を訪れる

日本各地の「森の名手・名人」を訪れることで、先人から引き継がれてきた、伝統的な知恵や技術、経験を学ぶことができます。

森の名手・名人

さまざまな“想い・知恵”“情報”を地域の森づくりに活かす

地域に暮らす人の想いや願いを大切にしながら、地域の将来像を描きつつ、そのひとつひとつを形にしていくための「森づくり」や「地域づくり」を実践しています。

里地里山保全再生計画作成の手引き

サポート制度・情報

WEBサイト・書籍

foresapo-kurasu-morini_img4「森の“聞き書き甲子園”」や「共存の森ネットワーク」のWEBサイトやパンフレット・会報誌等から、森に暮らす知恵や技術に学ぶ方法やその事例の情報を入手できます

森の聞き書き甲子園

“聞き書き”作品を公開

foresapo-kurasu-morini_img5「聞き書き電子図書館」や書籍等で、「森の“聞き書き甲子園”」の過去作品を見ることができます。全国各地の「森の名手・名人」の特色ある知恵や技術を学ぶことができます。

聞き書き電子図書館

「“聞く”からはじめる森づくり」を実施

foresapo-kurasu-morini_img6全国5箇所で、高校生や大学生など若い世代を中心に、地域の暮らしを“聞く”ことからはじめる森づくりを実施しています。

「共存の森づくり」各地区の活動

「なりわい創造塾」を開催

“なりわい”とは「生きること、働くこと」。地域の自然や人と向き合いながら、持続可能な次の“なりわい”の形を志す20代、30代を応援する塾を開催しています。

なりわい創造塾

地域の活動をサポート

「聞き書き」や「なりわい」をキーワードにした森づくりや地域づくりを希望する地域や企業、NPO等には、さまざまなアドバイスや協働事業の企画・提案等を行っています。