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活動の報告

フォレスト・サポーターズに登録している企業・団体からの活動報告です。

2023.03.28

国産材を選べない家づくり

主催者
椎野塾
場 所
椎野塾
開催日
2023.03.28

□ 椎野潤ブログ(金融研究会第七回) 国産材を選べない家づくり

                               文責:角花菊次郎

 国産材をふんだんに使った家に住みたい。そのような理想を思い描く人は多いと思いますが、現実にはコストの壁に阻まれ、国産材の家づくりは高嶺の花となっています。国産材といった木材だけではなく、その他の建材や様々な工事費などのコストの壁に突き当たり、施主にとって家づくりは「夢づくり」ではなく「夢崩し」の作業になってしまってい

 木材消費の約半分は製材用および合板用で、その6〜8割は木造住宅などの建築用途となっています。そのため、木材需要の見通しを考える際は木造新設住宅着工戸数の動向が注目されることになります。特に国産材の需要拡大の観点では、木造住宅に使用される国産材の比率を上げる必要があります。一方で、木造住宅の購入者もしくは新築する施主側にとっては、木造か鉄骨系か鉄筋コンクリート系かの躯体選択はできますが、国産材使用率については、予算を人質に、建築側の言いなりで施主側にはほぼ決定権がないのが現実ではないでしょうか。つまり、国産材需要を左右しているのは消費者である施主ではなく、住宅を供給する側であると言っても過言ではないと思います。

 住宅はとても高い買い物ですが、建築工事費の内訳についてはハウスメーカーや工務店などから提示された費用をそのまま受け入れざるを得ないのが実情だと思われます。一般的な木造建築の工事費は、躯体工事4割、仕上げ工事3割、設備工事1割、諸経費(建築側の利益)2割といったところでしょうか。そのうち、構造材、下地材、造作材などの木材費は1〜2割程度となっているようです。木造住宅に占める木材費はその程度であって、決して高くはないのです。それなのに国産材は高いからと建築側から説明され、国産材使用を諦める施主がいかに多いことか。

 施主ないし住宅購入者は高いお金をいったい何に対して払っているのでしょうか。

 パワービルダー系のハウスメーカーは均質なクオリティで安心感がありますが、販売促進、営業、打ち合わせなどにかかる間接費用をまかなうために相応の利益をのせてきます。これは中規模以上の工務店にも当てはまることだと思います。この間接費用を抑えることができれば、その分施主側に還元できるはずです。また、素材生産者→木材市場→製材所→木材問屋→木材屋→工務店と流通する過程の中間マージンコストを削減することで、高いと説明される国産材の仕入れ価格についても下げられる余地があるはずです。さらに、金具や内外装工事、設備工事などでも流通段階で中間マージンが発生していることを考えると、サプライチェーンを見直すことで建設工事費全体を抑制し、その浮いた分を国産材採用にまわすことは十分可能だと思います。

 もちろん、取引上のしがらみがあり、既存のサプライチェーンを飛び越えることなど、そう易々とできることではないでしょう。また、営業マンを抱えていてはすぐに間接費用を削減することもできません。

 それでも「費用がかかるという理由で国産材を使った家をあきらめたくない」という施主の想いを叶える道はあるはずです。例えば、腕の良い大工さんを抱え、間接費用をあまりかけていないような地元の工務店に、中間マージンのかからない木材および建築関連資材のサプライチェーンを提供できれば、「国産材の家」という夢を実現できるのではないかと考えます。 

 施主が国産材を選択できるようなコスト構造に日本の家づくりを変えていく。このことが国産材の需要拡大への近道ではないでしょうか。

以 上

☆まとめ 「塾頭の一言」 本郷浩二

なぜ、国産木材は輸入材に市場を席巻されたのでしょうか。

根本的には、戦中・戦後の過剰な木材伐採で、伐って使える太さの木がたいへん少なくなってしまったために、その後の供給が追い付かなかったことがそもそもの原因だと思っています。木材が不足・価格高騰してしまい、外国産木材を輸入しなければなりませんでした。国産材丸太の値段が高騰していたのですが、生産性の高い大型工場で輸入丸太から製材された国内挽き製品は安価で、国産材は価格競争力を失いました。その後、2x4工法の導入のアメリカの圧力とともに、在来軸組工法の建築においても木材の乾燥が求められる状況となり、乾燥材製品の輸入が拡大するようになり、国産材は需要も失いました。そして、阪神淡路大震災を機に、乾燥、強度、精度の高いヨーロッパからの集成材用のラミナ(挽き板)や集成材製品が急速に輸入量を増やしていったのです。国産材は低価格で少ない需要をつなぎ止めることになってしまいました。

この間、国産材業界は戦後植えた木の多くが使える大きさになるのを40年くらい待たざるを得なかったのです。待っている間に国産材の産業規模は縮小しました。国の支援が間伐材の利用や柱角の製造などの分野に注入されましたが、山元から建築までの地域における国産材流通全体の流れは相似形で残ってしまっているのです。価格形成も相場です。加えて、プレカット業という新しい流通のプレイヤーが製材加工業界と建築業界の間で、もう一段階を踏む形になってしまっているのです。この木材流通の構造改革は、いわゆるウッドショックで露わになったように、まさに、これからの国産材業界の課題なんです。

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