活動の目的・理念とその概要

自然のチカラが産み出す 森の恵み「特用林産物」

foresapo-tsukau-megumi_img2森で産み出された恵みのうち、木材以外の産物であるきのこ類や山菜、木炭や木酢液、うるしや竹材等は、「特用林産物」と呼ばれています。これらの中できのこ類や山菜は、特に最近私たちの身体にもたらすさまざまな健康的な効果等が科学的にも実証され、注目が高まっています。

中でもきのこ類は、カロリーが少なく食物繊維が多いダイエット食品です。この食物繊維に含まれる多糖類であるβ-グルカンには免疫機能を活性化し、ウィルスに対する抵抗性を高めたり、癌に対する予防効果が期待されています。また、どのきのこもカルシウム代謝に重要な役割があるビタミンDを含んでおり、骨粗鬆症の予防に効果があります。

特に天日に当てるとビタミンDは大幅に増加します。しいたけに存在するエリタデニンは血中コレステロールを下げる働きがあることが知られていますが、他のきのこにもさまざまな生理効果が認められており、健康食品としてのきのこの評価はますます高まっています。他にも山菜の健康効果や木炭の消臭や有害物質除去への利用など、「特用林産物」の活用は大きな広がりをみせています。

 地域経済の活性化から日本の伝統文化の継承にも貢献

こうした健康面の効果が社会的にも再評価される中で、「特用林産物」の生産額は年々増加し、平成20年度には年間約3,000億円を超えました。きのこ類に加えて、約280種にもおよぶ山菜、燃料として使用される木炭等、森が産み出す恵みを「特用林産物」として活用することは、農山村地域における貴重な就労の場をもたらし地域の活性化につながる等、大きな役割を担っています。

また、うるしの木の樹液や、こうぞ、みつまた等を原料とする和紙等の工芸品は、国宝の修復等に使用され、櫨の実から抽出される木ろうを使ってつくられる和ろうそくは、国宝級の仏像がある仏間で使用されるなど、「特用林産物」こうした健康面の効果が社会的にも再評価される中で、「特用林産物」の生産額は年々増加し、平成20年度には年間約3,000億円を超えました。きのこ類に加えて、約280種にもおよぶ山菜、燃料として使用される木炭等、森が産み出す恵みを「特用林産物」として活用することは、農山村地域における貴重な就労の場をもたらし地域の活性化につながる等、大きな役割を担っています。

活動のタイプ

食卓にきのこや山菜を

foresapo-tsukau-megumi_img4栄養素を豊富に含み、しかも低カロリー食品であるきのこや山菜等を食生活に取り入れることで、毎日の健康づくりに役立ち、森林の守り手である農山村の活性化にもつながります。

日本特用林産振興会WEBサイト

木炭を調理用等として使用

foresapo-tsukau-megumi_img5炭火は遠赤外線効果があり、うまみを逃がさずに素材を焼き上げます。また、木炭は他の燃料と比べてCO2排出量が少ないため、食卓から地球温暖化防止に貢献できます。

家庭菜園に木炭・木酢液を使用

木炭には土壌の透水性・保肥性を高め、微生物の活性化を促す効果があり、木酢液も殺菌作用や微生物の増殖作用があるため、特に有機農業の分野での使用が普及しています。

日用品に漆器を購入

うるしの木から採取された樹液(漆)は、天然の材料であるため人間の身体にも安全な塗料です。食器等の日用品に、日本の伝統文化でもある漆器を取り入れてみませんか。

家族で生産・収穫体験に参加

農山村地域には、きのこや山菜等の採取体験、きのこの駒打ちや炭焼き等の生産体験を行えるところがあります。家族や友人と、地域の方々との交流を兼ねて訪れてみませんか。

グリーン・ツーリズム

ふるさとの森で生産・収穫

ふるさとに森を持っている人や、森林ボランティア団体等で活動している人は、ふるさとの森できのこや山菜等の栽培や炭焼き窯を使った木炭づくりをしています。皆さんも挑戦してみませんか。

サポート制度・情報

WEBサイト

foresapo-tsukau-megumi_img6日本特用林産振興会のWEBサイトでは、きのこや山菜、木炭・木竹酢液等に関する情報を幅広く紹介しています。きのこや山菜の健康効果や料理法等の特集ページもあります。

体験施設・イベント等の紹介

foresapo-tsukau-megumi_img7「しいたけもぎ取り体験」、「炭火焼き試食会」等のイベントを開催したり、山菜採りの体験ができる施設を紹介することで、日本の「特用林産物」にふれあうことができる場を創出しています。

きのこ料理コンクールの開催

foresapo-tsukau-megumi_img8味覚・独創性・普及性等の観点から優秀賞を選定する「きのこ料理コンクール」を開催。きのこの新たな調理法を開拓することで消費拡大を図っています。

アドバイザーの研修・登録・紹介

きのこや山菜に一定の知識がある方を対象に、きのこや山菜等の専門家によってその効用から栽培方法等の講義・実習を行う研修会を開催し、修了生をアドバイザーとして登録・紹介しています。

協議会等の設置・運営

生産者・事業者が参画する日本産・原木乾しいたけをすすめる会、山菜文化産業協会、日本木炭新用途協議会等と一体となって、技術開発や技術交流、普及啓発等を行っています。