□ 椎野潤ブログ(塾頭 酒井秀夫 年頭所感)
元旦の光は希望に満ちています。しかし、昨年は大変な年明けでした。能登の方々にはあらためてお見舞い申し上げます。
今年は昭和100年にあたりますが、関東大震災からは102年になります。この間、第2次世界大戦も経験しました。防災庁の創設が検討されてはいますが、日本の災害対策は不十分です。備蓄という言葉が理解されはじめてきたと思いますが、いつ来るかわからない災害に対して、経済活動との両立を図りながら、日々備えていかなければなりません。
昨年の日本の1人あたり名目GDPは38カ国中22位でした。こうした数値は算定方法にもよるのでしょうが、このままで終わらせるわけにはいきません。森林国日本の「底力」を発揮すべきときが来たといえます。
昨年11月までに累計で3,338万人の外国人がこの極東の島国を訪れています。日本の自然や文化とのふれあいを求めてのことと思いますが、何よりも私たちの感性や国民性の価値に気づいてのことではと思います。かつてスウェーデンの留学生を受け入れたことがありますが、その息子さんを訪ねて初めて来日されたお母さんに、何が一番美味しかったか聞いたことがあります。答えは即座に「白いご飯」でした。当たり前が当たり前であり続けるようにしていかなければならないと思いますが、身近の森林を磨いて、日本の森林が売りのひとつになっていくようにしていかなければと思います。
今年が何でもない年でありますことを祈念いたします。