「立山に来られ」と呼びかける”森の巨人”立山杉のポスター。この立山杉が生育しているのが「美女平」と呼ばれ、富山森林管理署(富山市:阿久津 聡署長)が立山一帯を管理するブナ坂国有林となっており、霊峰立山の玄関口となっています。
この美女平には「森林浴の森・日本百選」にも選ばれ、立山杉とブナが混在する「美女平風致探勝」があります。
富山森林管理署では地域要望に応える取り組み第2弾として、秋の気配が深まる中、立山地区国有林保護管理協議会や富山県、立山町のほか関係団体、一般市民などと協働し探勝林内の遊歩道チップ撒きを実施され、(社)名古屋林業土木協会 富山支部(支部長:高平 剛)も第1弾に続きフォレスト・サポーターズとして協力しました。
当日は天候にも恵まれ、約60名が参加。椙澤 義継流域管理調整官の進行で進められ、阿久津 聡富山森林管理署長からは「探勝林内にある遊歩道は雨水や歩行で木の根が露出したりぬかるんだりしていた。なんとかしてほしいといった地域の声に応えて、地域と協働し地元立山町の杉で作ったウッドチップを敷いてきた。自然にマッチし歩きやすく散策する方からも大変好評」といった紹介があるとともに「今年は国際森林年。そのテーマは「森を歩く」作業終了後は立山杉を巡る散策を」と挨拶されました。
作業は3班に分かれ、まずは全員でチップの入った土のう袋600袋をバケツリレーの要領で現地まで手送りの作業から始まりました。1回のリレーでは現地まで届かないので、何度か繰り返しての到達。最初は冗談交じりでしたがさすがに600袋×・・の作業は・・・(写真)
搬送後のチップ撒きは、木の根で歩きにくいところやぬかるんだところが、みるみる良くなり、チップからでる杉の木のほのかな香りと、歩道周辺で黄色く色づいた木々の景色が疲れた身体を癒してくれました。(写真)
また、作業終了後は、タテヤマスギを巡る散策会が平英彰元新潟大学教授の案内で実施されるなど、多彩な行事の一日となりました。
この日は北アルプス・立山黒部アルペンルートが、紅葉の見頃を迎えたこともあり、朝早くからケーブルカーの登り口「立山駅」は多くの観光客と登山者で賑っていました。
そんな中で高平支部長自らスヌーピーのぼりを持ち、「張り切ってがんばりましょう」と会員を激励。ボランティア活動もさることながら、フォレスト・サポーターズ活動のPRにも一役かった一日となりました。