山岳信仰の山としても名高い御嶽山の岐阜県側山麓は、国有林のレクリエーションの森として御岳自然休養林に指定されており、春は新緑、夏はキャンプ、秋は紅葉そして冬は御嶽山の冬景色をバックにしたスキーなど、四季折々に自然を満喫できる自然休養林となっています。
自然休養林内の施設に標高1,850m、雄大な御嶽山を一望にする胡桃島キャンプ場があります。このキャンプ場は国有林を活用した地域振興の一つとして飛騨森林管理署(高山市:清水信之 署長)が管理する胡桃島国有林内にあり、地域住民により運営されていますが、広い区域を整備する人出が必要であるものの、山間地域でもあり、なかなか人出がないといった悩みもありました。
(社)名古屋林業土木協会久々野・高山支部(林 俊宏支部長)では毎年、国有林と地域が連携した取り組みにフォレスト・サポーターズとして協力しており、取り組みを通じて同署流域管理調整官の日置順昭氏からキャンプ場の話しを伺い、関係者で打ち合わせをする中、少しでもお役に立てるならと場内の草刈に取り組むことにしました。
当日は支部から7社16人が参加し、夏休みを前に受け入れ準備が進むキャンプ場の草刈作業(写真)など施設の整備に協力しました。
また、当支部ではキャンプ場近くの国有林治山工事施工地に5年前からドングリの苗を植え、森林の早期復元と共に、実のなる木の育成に取り組んでおり、当日はこの場所の下刈り作業も実施しました。
今ごろ胡桃島キャンプ場では夏休みに入った子どもたちと家族で賑わい、草が刈られた広場では雄大な御岳を見ながら、豊かな森林の中でのびのびと楽しんでいることと思います。
私たちが活動する山間地域では、地域振興の一つとして国有林を活用した取り組みも多く、これからも地域の一員として国有林と地域が連携した取り組みに支部として協力して行く考えです。