9月27日の噴火により死者56人、行方不明7人という大惨事が発生した御嶽山ですが、深田久弥氏氏は日本百名山の中で「普通御岳は日本アルプスの中に入れられているが、この山は別格である。そういうエゴリーからはみ出している。 北だの、中央だの、南だのと、アルプスは混みあっているね、そんな仲間入りは御免だよ、といいたげに悠然と孤立している。 確かにこのヴォリュームのある山は、それだけで一国を形成している。」と述べています。
御嶽山の麓に位置する下呂市小坂町は、その豊かな水と急峻な地形により日本一滝の多い町として知られ、その数は落差5M以上のものだけでも216も存在し、大きさや形状が異なる様々な滝を楽しむことができます。
この滝を生かし「NPO法人飛騨小坂200滝」は滝のガイドを通じて地域の活性化と自然を活かした「まちづくり」に取り組んでおり、このほど国の過疎地域自立活性化優良事例表彰で最高の総務大臣賞を受賞しました。
中部森林管理局岐阜森林管理署(下呂市小坂町:森川誠道 署長)では国有林を活用した地域振興にも取り組まれており、今回、名古屋林業土木協会小坂支部(梅田 豊 支部長)が取り組むフォレスト・サポーターズ活動の一環として、グリーンウェイブ2014にも位置づけ、同署や同NPO、小坂町森林組合など様々な団体と協働し、小坂町で唯一日本の滝100選に登録され、滝めぐりコースのメインでもある「根尾の滝」への歩道整備に取り組みました。
当日は同署から大坪幸治次長などにも参加頂き、全体では40名の参加者により渓谷沿いの岩場で作業が難しい場所ででしたが丸太を利用した階段づくりなどに取り組みました。(写真)
16日、長野県知事と岐阜県知事は「断腸の思い」で行方不明者の捜索を中止しました。
今年10月の滝めぐり来訪者は噴火への不安や悪天候の影響からか3割ほど減っているとのことですが、「この山は別格」の御嶽山。沢山の恵みを与えてくれる山に感謝しながら、より多くの人が滝めぐりを楽しみに来ていただくことを願って全員で写真を撮影しました。
なお、滝めぐりの詳細は「詳しくはこちら」からご覧下さい。