

中部森林管理局 飛騨森林管理署(渡邊 衛市署長)は全国でも有数の広範囲な国有林を管理経営していますが、飛騨市と白川村にまたがる天生国有林は「天生県立自然公園」に指定され、高層湿原に咲くミズバショウ、ブナの原生林やカツラの巨木群など、すばらしい自然が数多く残っており、毎年多くの登山者が訪れます。
東海北陸自動車道の全通効果もあり、登山者が増える傾向とともに、登山道や散策路の管理、とりわけ外来種であるオオバコの進入が顕著になっており、飛騨森林管理署では都会の方が森林とふれあうシティーフォレスター事業でオオバコ除去を実施、これを「天生県立自然公園協議会」(会長 井上久則飛騨市長)が、「地域の貴重な自然は地域の住民で守ろう」といつた住民意識の高まりを受け2年前からは市民ボランティアを募集し関係機関とともに保全活動を実施しております。
平成19年にはこれらの活動や入林者から保全活動を目的とした500円の協力金をお願いする活動などが認められ、第20回森林レクリエーション地域美化コンクールにおいて農林水産大臣賞を受賞しました。
今年度は8月8日の「岐阜県山の日」に実施され、市民ボランティアなど約60名が参加し、(社)名古屋林業土木協会古川支部(柳 七郎支部長)からも”フォレスト・サポーターズ”として家族を含め15名が参加しました。
同支部では毎年湿原の木製歩道の修繕にも取り組んでおり、来年6月に開催される「全国豊かな海づくり大会」への協力も視野に入れながら、地域が守る地域の貴重な自然の活動などに飛騨森林管理署とともに取り組んでいます。