熱田区ではまちづくり協議会などとともに毎年区民のウォーキングを実施しており、今年で14回目となりますが、今回は中部森林管理局名古屋事務所(山元康則 所長)が熱田区との連携を深める中で、ウオーキングのコースに同事務所が林業の歴史や木材利用の展示に取り組み、今回「木材産業発祥の 歴史館」と改称した展示館が組み込まれ、多くの区民が訪れました。(写真)
ウオーキングは10人から15人程度のガイド付きグループで訪れる人、フリーで訪れる人など約180人が同展示館を訪れ、昭和20年代の貯木場の映像や様々な展示を楽しまれ、「こんな場所があるなんて知らなかった」「今度ゆっくり見たいけど大丈夫ですか」など、当日担当された千葉求 副所長や日置順昭 上席技術指導官にたずねておられました。
映像ではウオーキングで歩いて来た道が鉄道の引き込み線だったことに驚きながら、貨車から水中貯木場に材木が落とされる場面ではどよめきも。会場入口には旧熱田営林署で働いておられ、展示館の展示物など資料提供に多大な協力をされた谷口満慶さん製作の木彫りも飾られ来場され来訪者の関心を誘っていました。
また、当日は水中貯木場の跡地にある水門で熱田区の歴史を伝える看板の除幕式が熱田区長、熱田区議会議長、船方学区長、中部森林管理局名古屋事務所副所長により執り行われました。(写真)
除幕式に先立ち熱田区長からは「名古屋市では歴史を知る昔の写真を写した場所に掲示し、昔と今を知る取り組みをしており、熱田区として中部森林管理局の協力を頂きこの場所に掲示することができた」と挨拶されました。
会場近くの桜も咲いた当日、谷口満慶さんも会場にお顔を出され、暖かな春の陽射しの中、川下でも国有林と地域がふれあう一日になりました。