下呂市、高山市の御岳山麓にある「飛騨御嶽高原高地トレーニングエリア」は、年間2万人を超えるアスリートたちがこのエリアでトレーニングを行い、国内外で活躍されており、今朝の岐阜新聞には11月にはフランス陸上競技連盟の国際大会事前合宿に毎年利用することで、岐阜県知事と両市長がフランスを訪れ調印するとの新聞報道もされています。
御嶽山噴火から1年を迎え、山麓各地域では復興に向けて取り組まれており、両市ではエリアの一層のイメージアップを図り、全国から集うランナーをはじめ多くの来訪者を呼び込むことで地域の活性につなげようと、今回初めて”御嶽復興”と銘打ってマラソンが開催されることになりました。
このハーフマラソンは国有林内を走る県道と岐阜森林管理署が管理する椹谷林道、濁河温泉の「御岳パノラマグランド」をコースとしており、自然豊かな林内や乗鞍岳、御岳を眺望する素晴らしいパノラマが楽しめるコースとなっていますが、道脇には笹やイタドリなど植生も繁茂しており、多くのランナーが走るには走りづらいのではと心配する声もありました。
こういったことから、国有林内の森林整備に地元の林業事業体として取り組んでいる名古屋造林素材生産事業協会(名古屋造素協)の会員により、フォレスト・サポーターズ活動としてコース整備に取り組くことになり、9月25日の飛騨支部に続き、30日に小坂支部(住正文 支部長)が下呂市側のコースでコース整備に取り組みました。
当日は秋晴れの天気に恵まれ、岐阜森林管理署からは大坪幸治 次長、山口元 濁河森林事務所首席森林官に参加頂き、下呂市からは加藤鈴彦 地域振興課長、澤田和磨 担当官にも参加頂くことができ、総勢16名でコース整備に取り組むことができました。
加藤課長さんのお話しでは濁河温泉でも全国から多くの方が来られることに期待され、宿泊された方には特別サービスも用意しておられるとのことで、支部長代理として山下弘行氏(株式会社 丸山)からは「来て頂いたランナーに気持ちよく走って頂き、また来たいなと思って頂けるよう取り組みましょう」と、地域の一員として地域振興とおもてなしの気持ちが伝わるあいさつがありました。
マラソンが開催される10月3日(土)の天気予報は”晴れ”。エントリーは約850人。御嶽山、乗鞍岳の雄大なパノラマと紅葉が始まった素晴らしい自然の中を気持ちよく走って頂けるものと思っています。