「岐阜県と長野県にまたがる乗鞍岳は、飛騨山脈(北アルプス)の南部にあって剣ヶ峰(標高3,025.6m)を主峰とする山々の総称で、剣ヶ峰の他に、朝日岳、摩利支天岳など23の山があり、日本百名山の一つに数えられています。」 これは中部森林管理局が毎月発信しているメールマガジン9月号が乗鞍岳を紹介している一文です。
この乗鞍岳には日本一高いところを走る乗鞍スカイラインがあり、毎年多くの登山者や観光客が訪れます。しかし外来植物のセイヨウタンポポが高山植物の生息地域まで侵入してきたために、毎年高山市などでつくる「乗鞍美化の会」がボランティアを募って駆除作業が行われており、今年も7月、8月のボランティアに続き9月1日にも実施され総勢で36名が参加しました。
乗鞍岳の岐阜県側は飛騨森林管理署(高山市:原 修署長)が管理する乗鞍国有林となっており、(社)名古屋林業土木協会久々野高山支部(林 俊宏支部長)は”フォレスト・サポーターズ”として地域の貴重な自然を護る取り組みに会員7名が参加しました。
当日はセイヨウタンポポの見分け方や駆除の方法などを事前学習してから作業にあたり、残暑厳しい下界とは違う気温13度という別天地でしたが、駆除作業に心地よい汗をかき、作業終了後は標高2702メートルの畳平駐車場近辺で雄大な山岳景色をバックに記念写真を写しました。
乗鞍岳は誰でも入りやすい山で、貴重な自然財産であるともに地域の貴重な観光資源です。当支部ではこのような地域の貴重な自然を保全する活動に地域や国有林と連携して”フォレスト・サポーターズ”として協力して行く考えです。