昨年COP10が開催された名古屋市。この名古屋市に所在する中部森林管理局名古屋事務所(竹林 章 所長)と、名古屋市を管内とする愛知森林管理事務所(岩井 広樹 所長)では、毎年都市部の方々と森とを結びつける行事を開催しておられ、とりわけ今年は昨年のCOP10を引き継ぐ形で国連が定めた国際森林年であることから、この記念行事として位置づけた「みどりのフェスティバル’11」として、旧みどりの日にあたる4月29日に開催されました。
(社)名古屋林業土木協会愛知支部(安藤 勝啓 支部長)ではこれに協賛するとともに、フォレスト・サポーターズとしても協力しました。
当日はひんやりした風も吹く春の一日でしたが約2千人の人たちで会場の広場はにぎわいました。
開会に当たり主催者からは、東日本大震災で被害を受けられた方々への見舞いと一日も早い復興を祈る言葉とともに、開催することの是非についても検討したがこの地域が元気になることも大切と考え、今日の催しの中で義援金募金にも取り組むなど支援の輪を広げていきたいとあいさつがありました。
今回のフェスティバルはグリーンウェイブ2011の取り組み期間でもあり、コナラの記念植樹も実施されるなど、参加された方々には国際森林年の国内テーマ「森を歩く」を実践しながら盛りだくさんのブースを楽しんでおられました。
当協会では「かんなくずプール」を担当するとともに、フォレスト・サポーターズとして、火おこし体験(写真)や丸太切り、マイ箸づくりに協力、多くの方々が木とのふれあいを楽しまれました。
また協会員から提供されたウッドチッププランターを販売(写真)。売り上げは提供した付知土建(株)のご厚意により全額当日の義援金として募金させて頂きました。
名古屋事務所のお話では、チェンソーアートの売り上げや他の販売売り上げ、それに「寄付するよ」といって募金していただいたお陰で約11万円という多額の募金が集まったとのこと。後日、名古屋事務所から中日新聞社に参加者の善意が届けられましたが、プランターを買って頂いた方からは「自然に優しいプランターですね」といった言葉とともに、東日本大震災の被災地にお役に立てて嬉しいといった言葉も聞かれ、この時期に開催した意義があったものと感じました。
当協会ではフォレスト・サポーターズとして「国際森林年」の取り組みとともに、グリーンウェイブ2011にも取り組むことにしており、今後も国有林を始めとしたフィールドで取り組むことにしています。