「森林と市民を結ぶ全国の集い in 裏木曽」二日目は朝8時30分、道の駅花街道付知に集合。花街道と名付けられるとおりその日は朝早くからたくさんの住民の方が国道257沿いの花壇の手入れをしておられました。後で聞くと花壇手入れがなければ参加者はもっと増えたはずとのこと。
9時には集まった約90名が4台のバスに分乗し加子母裏木曽国有林にある千年の森を目指しました。この千年の森は木曽ヒノキ備林として東濃森林管理署(永井 寛 署長)が管理しており、作家で「古事の森」を提唱された故立松和平氏が会長を務められた「裏木曽古事の森」や平成17年に伊勢神宮の御用材伐採式が「三ツ伐り」と呼ばれる古式法で行われた箇所、推定樹齢560年のヒノキとサワラの合体木、そして推定樹齢950年の二代目大ヒノキなど、貴重な自然が残る林木遺伝子保護林の中で、東濃森林管理署の永井寛署長、前田英孝業務第一課長、鈴木良和西股森林事務所森林官による説明を伺うことができました。(写真)
この裏木曽国有林は平成13年にNHKのプロジェクトXという番組で、姫路城の心柱物語「白鷺舞え、空前の解体工事」として、全国から心柱を探す中で最後の望みをかけて加子母裏木曽国有林に入り、苦難の末幻の巨木にめぐりあったこと、そして伐採から輸送の様子が壮絶な物語として紹介されております。今回の催しの中で聞いた説明や森を歩く中で、数々の歴史を刻んだ森と感じるとともに、歩き終えた休憩時に三浦実行委員長が「地域の宝やさ」と話されたこと、地元ボランティアの方々の明るい顔から、地域とともに歩んできた森(国有林)という感を強くしました。
帰路につくと森から町に出た付知町の国道沿いにはたくさんのベゴニアの花が植えられていたこと、道の駅で参加者に配られた付知特産「朴葉寿司」(参加費で)が大変おいしかったことをあわせ、フォレスト・サポーターズ活動の一環として名古屋から発信させていただきました。