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■日時:2014年5月17日(土)10:00〜12:00
■場所:生田緑地
■天候:快晴
■参加者:6名(男性1名/女性5名)
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■担当者より
今回僕が体験会に選んだのは生田緑地。クヌギ・コナラを中心とした雑木林や、谷戸部の湿地、湧水等の貴重な自然資源が残されており、かつての里山環境や、周辺の農地、樹林等と一体となった美しい風景が今に引き継がれているすばらしいフィールドです。そして幸せな事に天気はまさに五月晴れ。そんな中で体験会が開催されました。
小田急線向ケ丘遊園駅に集合し、出発。緑地のエントリーは写真の通り。駅から徒歩10分弱、気分は最高です。約70メートルの標高に木で組まれた高台からスカイツリーや東京タワーが一望できます。ここで参加者の皆さんと一息つきます。そこから尾根道を歩き山頂へ。個々からは雑木林を下っていきます。うぐいすなど野鳥の声が森に響き渡ります。途中には約20年前に不審火で消失した「戸隠不動尊跡地」があり、遺跡のような土台と現在は主をうしないどちらかと言えばのびのびと育つ参道の樹木が熊野本宮大社跡地の聖地と言われる「大斎原(おおゆのはら)」を彷彿させます。
湿地帯には木道が整備され、6月にはゲンジボタルが見られる場所を歩きます。その頃には参加者の皆様同士で仲良くなっており会話も弾み、僕は皆さんをふんわりと先導しながら邪魔しない景色プラスαの存在になる事を意識します。
最後は少し開けた場所に座り、みんなで輪になり、森林セルフケアサポーターでお手伝いにきてくれたサポーターさん(高崎さん)に、普段働いている施設でのプログラムで行っている自然の中での「マインドフルネス」を行ってもらいました。マインドフルネスは瞑想法の一つで「今の瞬間の現実に常に気づきを向け、その現実をあるがままに自覚し、それに対する思考や感情には囚われないでいる心の持ち方、存在の有様」という意味を持つそうです。僕が印象に残ったのは瞑想、と言われると雑念を通り過ぎ無になる瞬間を待ち続ける辛抱のいる作業と思っていたのですが、高崎さんは「雑念のように感じることも、今の自分が気になる事だからそれも大切にしてあげてください」と言った事です。それも含めて今の自分のありのままでいいんだ、って。これが瞑想ならすごくやりやすい!そんな風に誘導されて自分の呼吸や雑念や周囲の音を感じているうちにとても穏やかな気持ちになりました。
参加した皆さんは僕のかけごえなんてもう聞いていなくて、修了してもお互いに情報交換して楽しそうにお話が弾んでいました(笑)!!
みなさんのおかげですばらしい森林セルフケア体験会になりました。
ありがとうございました。(佐藤)