映画「劔岳 点の記」の上映で更に人気が高まっている霊峰「立山」ですが、その登山口、美女平からブナ坂にかけての国有林に設定されている「美女平風景探勝林」を散策する探勝路に、地元要望をふまえて富山森林管理署(加藤 元之署長)が地域と連携しウッドチップを撒くことになり、このウッドチップ製作に立山山麓に位置する立山町の官行造林で間伐された木材を利用し製作することになりました。
(社)名古屋林業土木協会富山支部(高平 剛支部長)では”フォレスト・サポーターズ”活動として富山署と協議しウッドチップ製作の支援をすることになり、支部会員10社から総勢24名がチェンソー、クレーン付きトラック、マイクロバスなどの機材も提供しながら協力しました。
作業は両日にわたり、チェンソーで枝払いや造材をする者、クレーンで林内から林道へ搬出する者、そしてチッパーでウッドチップを製作する者に別れ、富山森林管理署からは相馬一之次長、西田敦流域管理調整官のほか33名が、地元立山山麓森林組合からも8名が参加。総勢67名の作業となりました。
作業初日には理事会のために出席できなかった高平支部長に代わり、伊東甚宰 伊藤工業(株)代表取締役から「森林管理署と協力した社会貢献に取り組みたい」といったあいさつがあり、相馬次長からは協力に感謝するとともに安全な作業をといったあいさつがありました。
作業現地は急峻な地形で、日頃森林土木作業に従事している会員でも厳しい作業となりましたが、二日目には女性もチェンソー作業に参加するなど、日頃の職場とは違った様々な交流もできました。
林道上で製作されたウッドチップは、二日間でなん土嚢袋900袋に。17日には立山地区国有林野保護管理協議会のメンバーや富山森林管理署員など40名で散策路に散布されています。
これから立山は雄大な秋景色に。皆さん是非すばらしい立山連峰や劔岳の景色と併せ、豊かな天然林の中、人と自然に優しい美女平〜ブナ坂探勝路散策を楽しみに「立山に こられ」