恵那山は日本百名山にも選ばれており、その名前は天照大神の胞衣(えな)を納めたとの由来から来ていると言われています。この恵那山は東濃森林管理署(鶴田 和男署長)が管理する「中津恵那国有林」となっており、「胞山(えなさん)県立自然公園」に指定され、また樹林帯上部は「恵那山シラベ植物群落保護林」が設定されています。
(社)名古屋林業土木協会中津川支部(佐々木 忠義支部長)では恵那山への登山道のひとつである恵那山林道を経て頂上を目指す「黒井沢ルート」の林道及び歩道の整備に”フォレスト・サポーターズ”として取り組みました。
この「黒井沢ルート」は深田久弥氏が歩いたルートとして登山者から根強い人気のルートですが、花崗岩が風化した地質のため崩れやすいことから、登山者からも整備の要望があり、東濃森林管理署恵那森林事務所(中津川市 白木達雄首席森林官)が整備を検討していたことから中津川支部が協力したものです。
当日は森林官を始め10名が参加。草刈と崩壊した箇所や崩土がある箇所の整備作業で、協会員の技術を生かし重機や刈り払い機を使用しての作業となりました。
作業を終え、白木森林官からは「これから秋の恵那山を楽しむ登山者が多くなる時期であり、登山へのアプローチが整備出来て地域の方や登山者から喜ばれるので国有林としてもありがたい」といった感想がありました。
台風18号が去って恵那山をシンボルに、中山道と和菓子の街中津川もすっかり季節は秋模様。中津川支部ではこれからも地域の皆さんや国有林を訪れる方々に喜んで頂ける取り組みを東濃森林管理署と協働して取り組んでいく考えです。