北アルプス(飛騨山脈)の槍、穂高などへの登山基地となっている新穂高から左俣谷に添って国有林の治山事業等に使われている資材運搬路があり、笠ヶ岳や双六岳方面へ登山路としても多くの登山者に利用されてています。
管理する飛騨森林管理署(高山市 原 修 署長)では、双六小屋近くにある双六池の植生回復や登山道の修繕など、国有林が地域の貴重な観光資源としての役割となっていることもふまえ、ボランティアや関係機関と協働した保全活動などにも取り組まれています。
こういった中、資材運搬路の途中にワサビ平小屋があり、双六岳への登山基地となっていますが、登山路入り口近くに設置されたえん堤を利用した橋のガードレールが雪崩などにより破損していたことから、安全面を考え修繕の要望が登山者や地域から出されていました。
このため(社)名古屋林業土木協会神岡支部(松葉 慶一支部長 )では飛騨森林管理署とも相談する中、会員の”フォレスト・サポーターズ”活動として補修材料・器具を持ち寄り日頃の技術を生かして修繕を実施しました。
現地は標高1,400mと高地にあり、槍ヶ岳に続く西鎌尾根を間近にみながら、周辺の木々も色づきはじめた中での作業となりました。一緒に作業の指導などをしていただいた飛騨森林管理署栃尾森林事務所の佐野智一森林官からは「これで登山者や山小屋関係者からも喜ばれる」といった話があり、一日の作業を終えました。
(社)名古屋林業土木協会神岡支部では今後も地域の貴重な観光資源となっている国有林の保全活動に”フォレスト・サポーターズ”として取り組むことにしています。