「インタープリターは、森を見つめる
新たなメガネを与えてくれます。森で
様々な生き物たちと語り合う時間を
もってみてください。」

フォレスト・サポーターズ (財)キープ協会環境教育事業部シニアアドバイザー
川崎 直さん

森林づくりの活動について

foresapo-fureru-interview_img2僕は「森づくり」と言うよりも、「森づかい」ですね。あはは、なんか「猛獣使い」みたいですね。もちろん、「森づかい」なんて言葉はありませんし、僕もそんな言い方はしません。ただ、「森づくりをしているか?」と聞かれたら、「いいえ、森を教育やコミュニケーションのフィールド(場所)として使わさせていただいています。」ということなのです。

八ヶ岳の麓(山梨県北杜市)清里の森の中での、自然体験型の環境教育を30年近く行なっています。参加される方は、未就学の子どもたちから、小中高校の児童生徒、大学生、企業人や行政マン、そしてこうした活動を支える指導者・企画者たちです。

環境教育という言葉の響きはあまり良くありませんね。字画も多いですし、教育という言葉のイメージも堅苦しいし、何か上から言われるようで、楽しそうじゃないですよね。私たちが森の中でやっていることは「自然とのコミュニケーション」「人とのコミュニケーション」そして「自分自身とのコミュニケーション」です。ただ、森を、自然を知るということだけではなく、私たちを取り巻く環境の問題の解決に向けて、何らかの働きかけが森の中での体験がきっかけで生まれればと思っています。そのために、森でコミュニケーションをするんです。自然と人と自分自身と…。

活動を行うきっかけ

1980年に東京から清里に移り住み、以降30年清里の森の中で過ごしています。自然の中で暮らしたかったことと、自然の素晴らしさを都市から森に訪れる方たちに伝える仕事がしたかったことがきっかけです。もちろん当時そんな仕事があった訳ではありません。でも、僕が就職した財団法人キープ協会には山梨県から借地していた広大な森や草原(約300㌶:当時)がありましたし、素敵な宿泊施設もありました。そんな素晴らしい資源をただ「使った」だけなのです。

今後の目標や展開

自然の中での芸術にとても興味があります。アートはスゴイ!チカラを持っています。感性への働きかけが人を動かすと思っています。知性にいくら働きかけてもなかなか難しいんです。だって「感動」と言う言葉はあっても、「知動」という言葉はないでしょ?

フォレスト・サポーターズに参加する方々へ

言われ尽くしている言葉ですが、どうぞ自然の中に出かけてみてください、好きな人と、あるいは一人で…。森を案内する「インタープリター」がいるところに行ってみるのも良いでしょう。ちょっと森の見方を変えるアドバイスを貰うだけで、森の様子は一変します。優れた森のインタープリターは、森を見つめる新たなメガネをあなたに与えてくれます。この地球の新参者の僕たち人間が、先輩の生きものたちと語り合う時間、どうぞ森に出かけて、森の様々な生き物たちとコミュニケーションをしてみてください。

(財)キープ協会