GREEN DAY事業は、民間団体が中心となって2003年4月29日(緑の日)に岡山県産木材による家づくり運動の原点として始まりました。
この事業は、多くの人びとの共感を得て、「森」「里」「海」、それをつなぐ「川」、循環する「水」について考えることの契機となり、流域に住む人びとの暮らしの循環(モノや情報の生産者と消費者との流通ネットワーク)から、高梁川流域圏の生活スタイルの基礎となる思想、文化、芸術、産業を創出し、地域の自立的な賑わいを繋いでいくことになりました。
2011年は、国連が定めた「国際森林年」に当たります。この活動に特別協力し、2011年のGREEN DAYは、森林が豊かな新見市・哲西町(きらめき広場)をメイン会場として、倉敷・総社・高梁・笠岡において、森里海連環をテーマとして地域から学ぶGREEN DAYS COLLEGEを企画しフォーラムやエコツアーを実施します。
【GREEN DAYS COLLEGE 開講式】
日時:8月5日(金)会場:倉敷・倉敷物語館
2003年にスタートしたGREEN DAYの運動も今年で9年目を迎えます。
高梁川流域というカテゴリーで括られた、いささか広い地域で、「森と水と暮らし」を考えている団体が中心となり運動を展開してきました。 1954年に設立された高梁川流域連盟の設立理念は素晴らしく誇らしいものです。
我々にはこの理念を継承しつつ、今からの時代に適合し、より相応しい新流域宣言として次の世代に伝えていく責任があります。
その為に今年は、流域各地で「GREEN DAYS COLLEGE」を立ち上げます。そこでは地域で活躍する様々なセクターの方を講師として地域の次世代を担う人材の育成や地域産業活性化に資する交流の「場」としていきます。
始まりの8月5日は初回開催地の倉敷に関係者が集い、その「思い」を共有しスタートする決起の日としたいのです。美しく勇壮な高梁川、この流域を誇り高き日本一の流域にしようではありませんか!
【GREEN DAYS COLLEGE 川と暮らす】
≪テーマ「高梁川と暮らす」シンポジウム・ディスカッション≫
日時:8月20日(土)会場:総社・岡山県立大学
○テーマ:「高梁川と暮らす」
総社を中心とした産業・行政・民間・学生などから参加者を募り、それぞれの立場から次世代にも安心な環境を残すため、環境指標である川と暮らしを考える日にします。
○シンポジウム
パネラー:山崎製パン株式会社・高梁川漁業協同組合・水島地域環境再生財団を予定。
それぞれの高梁川流域における環境保全活動等取組みの事例を発表します。
○ディスカッション
企業と生活者、資源の循環、環境保全などのテーマを分科会形式で掘り下げ、川と暮らすこれからの暮らしについてまとめを発表します。
【GREEN DAYS COLLEGE 森林を考える】
≪高梁川源流の里「新見」エコツアー 森林を考えるフォーラム・ブース展示≫
日時:9月17日(土)・18日(日)会場:新見・哲西町(きらめき広場中心)
≪17日(土) 鯉が窪湿原エコツアー≫
西の尾瀬と評され、太古の姿を今にとどめる「鯉が窪湿原」一帯には、約350種に及ぶ植物が自生するとともに約200種の動物が生息し、貴重な生態系が維持されています。森林事務所の専門員の方の案内でその自然と生物多様性の世界を体感します。
○基調講演(新見市哲西町きらめき広場):河邉誠一郎氏(倉敷芸術科学大・教授)
テーマ:新見の森林と草間台地に見る生物多様性の世界(仮題)
今年は国際森林年の年であり、国連のテーマである「Forests for People(人々のための森林)」を考え、草間台地で生物機能を活用した自然環境保全と安全な食、絶滅危惧種の保全活動を実践されている河邉博士の講演会を開催します。人々のためにある森林と言える持続可能な経営と保全の重要性を認識する機会とします。
○環境保全型森林間伐活動の事例発表
○パネルディスカッション
≪18日(日) 高梁川源流を旅するエコツアー≫
かのさと体験観光協会の案内で高梁川の源流を旅します。高梁川111、母なる源流の始まりを見てみませんか。森から里、海に通じる川の流れを生み出す源流を体験することで循環する自然と暮らしを感じるツアーです。
【GREEN DAYS COLLEGE 山を学ぶ】
≪臥牛山エコハイキング・フォーラム「備中高梁の自然と歴史に学ぶ」≫
日時:10月9日(日)会場:高梁・臥牛山・備中松山城・吉備国際大学
○臥牛山エコハイキング 〜臥牛山に隠れた「歴史」と「自然」探訪ハイキング〜
臥牛山(※)一帯の何気なく歩いていては気がつかない「歴史」と「自然」のポイントを、ガイドがわかりやすく案内しながら大自然の中をハイキングします。
○フォーラム「備中高梁の自然と歴史に学ぶ」(吉備国際大学)
備中高梁は、地域住民すら気がついていない「歴史」や「自然」の宝庫です。その魅力と備中高梁から豊かな日本の未来へ導く一つの羅針盤に迫ります。
講演:高梁の豊かな自然環境(仮)
講師:村本茂樹(吉備国際大学大学院環境リスクマネジメント研究科教授)
講演:高梁のフラクタルな魅力(仮)
講師:臼井洋輔(吉備国際大学 文化財学部教授)
○高梁地域における活動の紹介
高梁市の取組み
・歴史的風致維持向上計画について
・NPO法人Forests for People 岡山(ふれあいの里・ 高梁)の自然体験活動報告と今後の目標について
(※)臥牛山一帯は、国指定天然記念物であるニホンザルの生息地をはじめ、その一帯は約240種の樹種(全ヨーロッパの2.5倍)、1,695種の昆虫(岡山県のカミキリムシの56%は臥牛山周辺に生息)、180種の野鳥の飛来等、自然のままの原生林が残っている世界でも大変珍しい生物多様性フィールドです。また、臥牛山山頂には、国指定重要文化財である備中松山城があり、その周辺には自給自足や水の確保のための様々な工夫、地の利を活かした敵からの防御システムなど数多く点在しています。
【GREEN DAYS COLLEGE 海を学ぶ】
≪「瀬戸内の海と共に」シンポジウム&トークセッション≫
日時:10月29日会場:倉敷・笠岡・白石島
○「瀬戸内の海と共に」〜海からのメッセージ〜
美しい海のイメージはブルー(青色)
しかし、日本の海は本来「碧色」(青緑色)です。植物プランクトン(葉緑素)が豊富な海の証、ブルーの海には生物はいません。
もっと海に緑を・・・。
海を守るのは森ですが、森を生み出すのは海なのです。
パネラー:内田正洋(海洋ジャーナリスト)、矢掛高校
【GREEN DAYS COLLEGE 未来を考える】
≪「ストップ温暖化くらしき2011」×「GREENDAY2011」≫
日時:12月10日(土)・11日(日)会場:倉敷・倉敷芸文館
倉敷市の温暖化防止啓発イベントに出展し、年間活動の集大成となるイベントを実施します。
≪10日(土)講演会:倉敷市芸文館アイシアター「『懐かしい未来』バイオリージョナ リズム」≫
西の尾瀬と評され、太古の姿を今にとどめる「鯉が窪湿原」一帯には、約350種に及ぶ植物が自生するとともに約200種の動物が生息し、貴重な生態系が維持されています。森林事務所の専門員の方の案内でその自然と生物多様性の世界を体感します。
○パネルディスカッション
テーマ:GREEN DAYからGREEN DAYSへ
持続可能な環境経営と自然保全、高梁川流域に住む人々の暮らしについて、これからの生き方について考え、まとめる。
2011年のGREEN DAYS COLLEGEを総括し、10年目となる2012年に向けて新流域宣言を発表します。
≪11日(日)講演会:倉敷市芸文館アイシアター≫
○講師:石田秀輝(東北大学院環境科学研究科教授)
東日本大震災により、私たちがおぼろげに描いていた「明日」は、3.11以降大きく変わった。 日本のエネルギー需給構造、産業構造などの転換は必至で、私たちの生活も今までどおりの価値観・生活スタイルでは成り立たなくなる。そうした背景を踏まえて、私たちの描く「明日」はどういった社会なのか。また、その「明日」に向かって私たちは「今日」何をやるべきか。また、私たちの「今日」やるエコは私たちの「明日」をどう変えていくのか。明日ではなく今日やるエコについて、知って、気づいて、行動してもらうきっかけを提供します。
○ブース出展