名古屋林業土木協会古川支部(柳 七郎支部長)では、昨年に続き、白木峰の登山道につながる林道の除草・整備作業をフォレスト・サポーターズ活動の一環として実施しました。
とき:令和5年9月2日(土)
場所:岐阜県飛騨市万波国有林(白木水無県立自然公園)
参加者:古川支部会員企業5社・12名
作業内容:草刈作業
「白木峰」登山道へ通じる岐阜県側林道は飛騨森林管理署(高山市:牛尾光署長)が管理する万波林道です。白木峰(しらきみね:標高1,596m)は、富山市と飛騨市の県境に位置し、山頂に広大な草原と様々な高山植物がみられるのが特徴です。白木峰を中心に富山市と南砺市にまたがって「白木水無県立自然公園」に指定され,日本三百名山、ぎふ百山にも選定されています。
山頂はニッコウキスゲなどの高山植物が多く自生する草原で、毎年7月場上中旬にはニッコウキスゲ大群落が一斉に花を咲かせます。周囲に金剛堂山以外に遮り物がなく,両白山地や飛騨高地、立山連峰などの各山々の展望に優れ人気のスポットとなっています。山頂へは、富山県側からは山頂近くの標高1,300m付近まで車道が伸びており、車道終点から約40分で登頂できることから多くの登山客は富山県側から登頂されますが、2019年10月の台風豪雨による土砂崩れの影響で、当面の間、車両、徒歩による通行もできない状況になっています。岐阜県側からは 飛騨市宮川町の万波川上流部の小坂谷からの登山コース(およそ3時間)がありますが、これまで入り込み者が少ないことから日常整備されていないため笹薮が繁茂し危険な個所も不明であるため、飛騨市においては安全な登山をしていただくためにも登山道の再整備と周辺環境の保全が課題となってきました。
(一社)名古屋林業土木協会古川支部では、今後もこの課題の解決に向け引き続き社会貢献活動として取り組んで参りたいと思います。