岐阜森林管理署が管理する山之口国有林には日本三百名山「位山三山」のひとつ「川上岳」の登山口があります。この登山道は森林帯の変化や上へあがってのパノラマの素晴らしさが人気で多くの登山者が訪れます。
登山道入り口近くには駐車スペースが少しあるものの、車止めもなく地域の方から安全のために木を植えてもらえないかなどといった要望がありました。日頃から国有林でフォレスト・サポーターズ活動に取り組む(社)名古屋林業土木協会小坂支部(梅田豊支部長)にもお話しがあり、グリーンウェイブ2012、清流の国ぎふづくり事業にも協賛し取り組むことになりました。
せっかくの取り組みでもあり地元尾崎小学校にもお話をする中で、子どもたちや父兄にも呼びかけることになり、苗木はグリーンウェイブ2012協力団体のセブン-イレブン記念財団から子どもたちへ提供頂いたほか、後援を頂いた下呂市からも提供いただきました。
当日は五月晴れの空の下、子どもたち14名のほか父兄や地域の方など60名が参加。岐阜森林管理署の田中 稔次長さんの司会で、長口 深署長さんから山の働きなどの話しや、「植えるときには元気に育ってと声をかけてやって下さいね」といったあいさつがあり、梅田豊支部長からは協力頂いた方々へのお礼が、その後生物多様性の話しがあり記念植樹に入りました。植え方の注意は中嶋章治山第一課長さんからあり、全員で記念植樹をしました。(写真)
記念植樹の後は佐々木竜也治山第一係長さんから、山を守る治山の話しや木のある山とない山の違いのお話や実験があり、子どもたちは「やってみたい!」と実験にチャレンジしていました(写真)
川上岳への登山者は当日も遠くは群馬や滋賀ナンバーの車など17台きており、人気の高さをうかがい知ることができました。
子どもたちが帰った後、岐阜森林管理署と小坂支部会員で地元「山之口森林造成組合」から提供いただいた丸太を車止めと記念植樹の区域明示用に敷き込むなど、登山者の安全確保に取り組みました。
(社)名古屋林業土木協会小坂支部は今後も国有林と地域を結ぶ取り組みに”フォレスト・サポーターズ”として協力していく考えです。