2015年7月5日(日)に開催致しました、「森林セルフケア体験会in生田緑地」の活動報告を致します。
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■日時:2015年7月5日(日)13:00〜15:00
■場所:生田緑地
■天候:曇り
■講師:飯田 みゆき
■マネージャー:馬場 健一
■サポーター:大山 秀二
■参加者:8名(男性4名/女性4名)
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■担当者より
多摩丘陵の一角に位置する川崎市の生田緑地は、雑木林、湿地、湧水、小高い山あり、貴重な動植物の生息地でも知られた、首都圏の中にあって緑豊かな自然環境を有する緑地です。
梅雨の只中、雨の心配もありましたが、集合直前にはすっかり雨も上がり傘をささずにスタートすることができました。
水蒸気満々の森の中は数十メートル入り込んだだけで、土、植物、小川の香り、音、清涼感のシャワーに包まれた感覚でした。
雨あがりを知らせる鳥たちの競い合うようなさえずりを聴きながら、聞き耳をたてる方法「猫耳」で小川の音を聞いてみたり、イロハモミジの種飛ばしを皆でやってみたりと童心にかえりながら、木肌や葉の感触の違いを感じすすんでいく。
科学館の脇で、職員も方も「はじめて咲きました」という、芋虫のような花をたわわにつけたナンキンハゼを発見。
また小川の草陰には大きなヤゴの脱け殻が・・・じつは午前中の下見のとき脱皮直後の大きなオニヤンマがこの抜け殻にしがみついていたのです。証拠写真で確認して皆もびっくり。
まだ草の仲間のようなホウノ木の幼木やたった一本のヤマユリなど、いくつかのレアものを見つけながらすすみ、メタセコイアの植域では雰囲気が一変。背筋が伸びるような解放感と「力のシャワーを浴びているようだ」という感想もありました。
講師の飯田さんは、呼吸による自律神経調整を認識するワークを、マネージャーの馬場さんは、「なぜ人は立っていられるか」という問いかけから、重力、引力を感じながら、地球との一体感を意識してみたり、立つという姿勢の中で身体を前後左右に動かしてみて、多くの骨が集中している足首より下で体幹バランスを調整している実感を認識するするワークなどを行った。
たしかにまっすぐ立つ、歩くだけで体調が改善して
いくことがあります。無意識の体幹バランスを認識することはセルフケアの基本かもしれません。
小高い山の上で体験会は終了。皆さんの感想は、
「森の深緑にパワーを感じた」
「まっすぐ立っている草木がいとおしくなった」
「来るまでは不調でしたが、いまはすっかり元気に歩けるようになった」
こう話しているときの皆さんの明るくうれしそうな笑顔が印象的でした。
この日一人で森を歩いている人がちらほらいました。でもやはりみんなで土や植物に触れたり、発見したり、驚いたり、自分を見つめるヒントをいただいたり、このセルフケア体験会で今日のようなキラキラ笑顔をもっとたくさんの人と共有したいですね。