名古屋林業土木協会 富山支部(高平公輔支部長)では、中部森林管理局が奨励する森林・林業社会貢献活動に毎年取り組んでおり、今年は、富山森林管理署 (門脇裕樹署長)が管理する、富山県中新川郡立山町 ブナ坂国有林内の美女平風致探勝林で実施しました。
当該地区は立山・黒部アルペンルートの玄関口である美女平から上ノ小平上部にかけての溶岩台地で、立山スギ及びブナを主体とした天然林が広がり、変化に富んだ森林景観を楽しめるとともに、日本有数の野鳥の宝庫としても知られ、自然探勝や探鳥等にも適しており多くの人が訪れています。
また、富山県が主体となり進めている「立山黒部世界ブランド化プロジェクト」により、立山黒部周辺の環境整備、自然環境の保全に注力していく計画の中で、当支部のボランティア活動により、ブナ坂国有林内に既存する、立山スギ巨木(出迎スギ)周辺の園地内で巨木保護柵の撤去、設置、環境整備を実施することにより、国有林の保全、立山黒部ブランド化の一助となると考えています。
当日の作業は、富山森林管理署より都竹次長を始め6名の方に参加いただき、支部会員9社11名が参加し、損傷等が見られる従来の巨木保護柵の撤去及び新しい巨木保護柵の設置。また、倒木により、一部通路に枝が突出し、歩行者に害が及び危険性があったため、枝払いの実施。そして、園地内でのコンクリート殻等の除去を行う清掃作業等に取り組みました。
活動の途中で、当地の管理を主に行っておられる立山黒部貫光の城参事がいらっしゃって、「本来であれば我々が中心となり、今日やっておられる作業をやらなければいけないのに、手が回らず申し訳ない。本当に助かります。」とお礼の言葉を頂きました。