岐阜県は平成22年6月12日、13日に海なし県では全国で初めて「第30回全国豊かな海づくり大会」を「ぎふ長良川大会」として開催します。大会スローガンは「清流が つなぐ未来の 海づくり」豊かな海は清らかな川を通じて豊かな森林が育む、そんなコンセプトです。
岐阜県美濃市(石川 道政市長)は「うだつの上がる町並み」として美濃和紙とともに全国で有名ですが、街の繁栄と長良川は切り離せない歴史がある町です。美濃市街地にある「古城山」は頂上が山城跡でもあることから、「やすらぎの森」として散策路が整備されており、家族連れなど多くの市民の方々の森林とのふれあいや憩いの場となっています。
この森は岐阜森林管理署(下呂市:坂元邦夫署長)が管理する古城山国有林であり、国民の森林としてレクリエーションの森のひとつ「風景林」にも指定されております。
(社)名古屋林業土木協会岐阜支部(宗宮 正和支部長)では”フォレスト・サポーターズ”活動として、豊かな海づくり大会のサテライト会場が美濃市で計画されていることも意識し、岐阜森林管理署並びに美濃市とも相談する中で「やすらぎの森遊歩道」の整備に取り組みました。
当日は支部関係者27名が参加。支部長代理として所克仁副支部長((株)所組)から「いま環境として森林を護る活動は大変重要。”フォレスト・サポーターズ”活動を通じ地域や国有林の支援をする社会貢献活動に今後も取り組んでいきたい」とあいさつがあり、岐阜森林管理署岐阜森林事務所の岩本道彦首席森林官からは「国民の森として国有林が多くの方々に親しんでいただける取り組みに期待したい」と、また美濃市産業振興部観光課の堀部勉課長補佐からは「散策路は美濃市民の憩いの場であり、市として財政の厳しい中でボランティアで整備して頂くことは地域として大変ありがたい」といったあいさつがありました。
散策路の整備は日ごろの技術や知恵を生かして倒木や大転石の処理などに取り組まれました。昼食会場となった古城山頂上では堀部氏から美濃市の歴史について眼下に町並みや長良川を見下ろしながら説明を聞くことが出来、参加者からは「山に登って作業してで大変やったけどいい経験ができた」と感想が聞かれました。
同支部では今後も”フォレスト・サポーターズ”活動を通じて国有林や地域社会への貢献に取り組んでいく考えです。