林野庁中部森林管理局飛騨森林管理署(岐阜県高山市:木島伸悟 署長)が管理する平湯国有林には、レクリエーションの森の風致探勝林が設定されており、その中には、森の巨人たち100選に選ばれている平湯大ネズコ(幹周760樹高23m)があります。同署では、この森林を広く一般の皆さんに散策していただけるように遊歩道「平湯大ネズココース」を整備し、国有林おさんぽMAPとしてHPに掲載するなどPRしており、夏から秋のシーズンには隣接する平湯キャップ場の利用者をはじめ多くの皆さんが豊な自然を満喫しながら森林散策を楽しんでいます。
今回の活動内容は、この遊歩道「平湯大ネズココース」周辺にある森林散策の際に危険となる枯木等を除去するもので、夏休みを迎え本格的なキャンプシーズンとなる前の7月12日に、名古屋造林素材生産事業協会飛騨支部の会員がチェーンソーやチルホール、梯子などの道具を持ち持ち寄り、社会貢献活動として作業を行いました。作業に参加したのは飛騨支部会員の中でも普段からチェーンソーを使った森林整備などの業務を担うプロフェッショナルら9名で、はじめに飛騨森林管理署職員(4名)から作業前の注意点などの説明を受けた後、二班に分かれて現場へ移動し、遊歩道の周辺にある転倒や落下の恐れがある枯木や枯れ枝などをチェーンソーやチルホール等を使い伐倒・整理を行いました。
当日は梅雨前線の影響で前日から雨が降り続く中での作業となり
ましたが、参加した会員は、合羽や長靴など万全な装備で、自らの足元確保など普段以上に注意しつつ、散策者の往来など周囲の状況確認や作業者間の声掛け連携などの安全対策を徹底して作業を行い、当初予定していた危険木を全て安全に処理することができました。
当協会では、今後も地域や国有林と連携しつつ、森林整備活動等の取り組みにフォレスト・サポーターズとして協力していくこととしています。