岐阜県は「清流の国」をコンセプトに「清流も守ろう、活かそう、伝えよう」の活動を推進しており、名古屋林業土木協会久々野・高山支部(林 俊宏 支部長)では、平成20年にこういった活動に協賛し、高山市を流れる清流宮川の源流域「川上岳登山道」から、源流の最初の一滴が体感できる遊歩道を、飛騨森林管理署(清水信之 署長)と協働し作設しました。
現地は積雪量も多く、遊歩道の傷みも激しいことやクマザサの繁茂も激しことから、この度、飛騨森林管理署とも相談し、保安林等の許可を得る中で補修作業に取り組みました。(写真)
今回の作業のメインは急勾配の道に設置した木製階段の補修です。林道終点から現地までは丸太をかついで運搬したほか、作業道具の運搬など全て人力での作業であり、梅雨入りと思えないくらいの天気と暑さの中、大変な作業でしたが、飛騨森林管理署の日置順昭 森林技術指導官、岩倉豊樹 首席森林官に現地で指導いただきながら作業しました。
岐阜県は7月を「清流月間」として川と親しむ取り組みが、8月を「山と親しむ月間」として、上下流の交流に取り組まれます。また川上岳の麓にある高山市一之宮町はグリーンツーリズムにも取り組まれており、山と川と源流が体感できる川上岳源流域遊歩道に多くの人が訪れてくれることを期待しながら、全員で写真を写して作業を終了しました。