岐阜県中津川市(青山節児 市長)は平成17年の合併により「林業のまち」としての顔がより強くなり、平成26年度の中津川市広報7月号からは「豊かな森林と林業のまち中津川」と題して森林や林業の話題を特集されており、林野庁中部森林管理局 東濃森林管理署(中津川市付知町:間島重道 署長)所蔵の「付知川に於ける材木伐出の沿革と繪解」を毎号紹介するなど地域と国有林が連携し取り組まれています。
同署が管轄する加子母裏木曽国有林は伊勢神宮の遷宮の御用材が伐り出されるなど、木の文化と歴史のある地域の貴重な宝ものとなっております。
同国有林は、天保9年に焼失した江戸城西の丸の復興に際し木材を伐り出すにあたり、木曽で一番大きなヒノキを神木とするため初代の大ヒノキが探し出されましたが、室戸台風で折れたため、昭和56年に二代目大ヒノキが探し出されたという歴史もあります。
名古屋林業土木協会付知支部(三尾秀和 支部長)では、二代目大ヒノキの散策歩道を毎年整備しており、今年も支部会員により延長約2kmの歩道整備に取り組みました。(写真)
二代目大ヒノキの散策路は、7月31日から8月1日に東日本大震災で被災した福島県の子供たち50人が東濃森林管理署の案内で二代目大ヒノキを見学されたり、昨年から始まった「ご神木の里で木曽ヒノキの文化と歴史を語ろまいか」でも見学されるなど多くの方が利用されています。(右下「詳しくはこちら」ボタンで中津川市広報をご覧下さい)
作業当日は紅葉も終わり落葉と冬枯れの木々の中で少し寒さが厳しい日ではありましたが、歩道とともに林道の整備にも取り組み、最後に全員でフォレスト・サポーターズの一員でもあるスヌーピーが入った幟とともに写真を写し終了しました。(写真)