中津川市付知町は700年来、伊勢神宮式年遷宮の折々に良質の檜を納めてきた歴史ある木材の産地「御神木の里」です。そしてこの歴史を支えたのが裏木曽国有林に代表される多くの国有林です。
同町では付知営林署時代に同署が地域の方に木材とふれあっていただく催しとして始めた「森林の市」を継承し、「つけち森林の市」を毎年5月のゴールデンウイークに開催し、今では「道の駅」の駐車場を始め周辺駐車場が満車になるくらいの大きなイベントになっており、昨年からは東濃森林管理署(枝澤修 署長)と連携し「春の新緑御神木の里探訪ツアー」が実施されるなど、地域と国有林が強い絆で結ばれています。
このような中、ちょうど今年が東濃森林管理署庁舎を新築して10年という節目の年であることから、「付知町まちづくり協議会」(早川正人会長)を始め、地域有志により、東濃森林管理署前の市有地広場で記念の植樹祭が計画され実施されました。
植樹祭にはまちづくり協議会のほか、付知町優良材生産研究会会員、名古屋林業土木協会付知支部が参加。開式では小池朝通 中津川市付知総合事務所長や東濃森林管理署長のご挨拶を受けながら、参加者22名でサクラの苗20本を植えました。
今回の植樹はグリーンウェイブ2013として登録したほか、岐阜県が全国育樹祭に立候補したこと、今年10月にはこの地域から御用材伐採式で切り出された御神木が使われ、第62回伊勢神宮式年遷宮が行われること、そして中津川市に計画されているリニア中間駅の位置も決まる年であることなど、多彩な1年であることを改めて認識する催しとしても位置づけ実施されています。
まちづくり協議会では今年秋に「はつらつウォーキング」として国有林を歩く催しに併せ、長年地域とともに歩んで来て頂いた国有林、東濃森林管理署に対し、地域からの感謝と期待の気持ちをこめた「感謝状」の贈呈と市の木などの植樹も計画しており、名古屋林業土木協会付知支部(三尾秀和 支部長)も協力して行く予定です。