63人の死者・行方不明者が出た御嶽噴火から9月27日で丸2年を迎えます。
山麓の木曽郡木曽町の三岳小学校体育館では木曽町と同郡王滝村の2町村でつくる実行委員会が主催し「御嶽山噴火災害犠牲者追悼式」が9月27日に行われます。
犠牲者の追悼とともに地域では御嶽噴火からの復興にも取り組まれており、林野庁中部森林管理局(長野市:新島 俊哉 局長)でも名古屋市民を対象に木曽の国有林を訪れる催しなどを通じ復興に協力されています。
御嶽の岐阜県側には外国のオリンピック選手や青山学院大学の選手など国内外のアスリートが合宿する「飛騨御嶽高原高地トレーニングエリア」があります。しかし御嶽噴火の風評被害はエリア内にある濁河温泉を含め大きな影響を与えました。
地元の高山市(國島芳明 市長)、下呂市(服部秀洋 市長)では昨年「御嶽復興」と銘打って第1回の「飛騨御嶽ハーフマラソン」を開催。全国から850人のアスリートが参加。名古屋造林素材生産事業協会飛騨支部、小坂支部はランナーが気持ち良く走って頂けるようコースとなる県道沿いが飛騨森林管理署(坂本和隆 署長)が管理する胡桃島国有林、岐阜森林管理署(藤村武 署長)が管理する落合国有林でもあり、日頃国有林の現場で森林整備に取り組んでいる技術を生かした草刈りなどをフォレスト・サポーターズ活動として実施しました。
両支部は今年も9月22日(木・祝)に第2回大会が開催されることから、一週間前の9月15日(木)に、コース沿いの国有林などで笹の刈り払いや草刈りを実施することにしました。
当日は会員のほか飛騨森林管理署、岐阜森林管理署、高山市及び下呂市から総勢33名が参加。両市堺にある「濁河峠」に集合。開始にあたり上田榮勇 飛騨支部長から「全国のランナーに喜んで頂き地域が活性化すれば嬉しい」と。また細江広仲 小坂支部長から「このような協働の場を持たせて頂き感謝」とあいさつがあり、高山、下呂両市からは「今年は全国から1,000人の方が参加。風評被害を乗り越え盛り上がりが見られ、皆さんの協力に感謝」、飛騨、岐阜両森林管理署からは「地域と国有林を結ぶ社会貢献活動に感謝」といったあいさつを頂き全員で写真を撮影し作業に入りました。
この日の下呂市議会では市長から「リオ五輪の直前合宿でトレーニングエリアを利用した選手がメダルを獲得したことをPRして東京五輪の練習拠点としての位置づけを発信していきたい」と発言があったことが16日の新聞で報道されていましたので紹介させて頂きます。