◎〜広めよう!森林づくりの大切さの輪を全国に〜
−「『学校林・遊々の森』全国子どもサミットin東北」−
「学校林」「遊々の森」は、子どもたちが自らの行動で学び体験する活動が行われる学習・体験活動の場です。
「学校林」は全国で約2,000の小学校にありますが、あまり活用されていない箇所もあります。また、「遊々の森」は、小学校などが総合的な学習の時間などにおいて森林での学習活動、体験活動を行うためのフィールドとして、国有林を提供する制度です。
この活動を全国の学校に広げていくため、8月9日(月)〜8月10日(火)に、(財)オイスカ、(社)秋田県緑化推進委員会、秋田県森の案内人協議会、東北森林管理局などからなる実行委員会の主催により、秋田県八峰町で、今年で4年目となる「『学校林・遊々の森』全国子どもサミット」が開催されました。
本年度のサミットでは、東北地域を中心とした13の小学校をはじめとする、総勢約100人の児童や先生などが参加し、児童による活動発表、先生による意見交換会、森林体験学習が行われました。
【児童による森林学習・体験活動に関する発表】
各校の児童が、学校林や遊々の森における活動内容やその成果などについて発表しました。
学校林については、秋田県北秋田市立鷹巣南小学校が、学校林で行った育林活動や、1,2年生の生活科の授業の一環として林内探検や秘密基地づくりを行ったことなどについて発表を行いました。
遊々の森については、岐阜県高山市立栃尾小学校が、遊々の森の中で雨水の実験を行い、木のあるところとないところの水の流れの違いを学習したことなどについて発表を行いました。
その他、学校林を利用した教科学習の実施状況や遊々の森における下草刈り体験など、日頃の活動を各校の児童たちは元気一杯に発表しました。
【先生による森林環境教育の推進に向けた意見交換会】
サミット開催前に各校の先生から、学校林や遊々の森における活動の課題や継続的に行うための工夫などをきき取り、それらの内容を意見交換会のテーマの材料にしました。当日は「学校林・遊々の森活動を教科指導・総合学習にどう位置づけるか」「学校林・遊々の森活動の継続的・安定的運営の課題とその解決方法は」「森林環境教育活動の場である遊々の森の活用方法」の3つのテーマを設け、先生や関係者参加の下、活発な議論が行われました。
各校の児童や先生は、このサミットで様々な情報交換や交流を行い、夏休みの貴重な経験になったことと思います。なお、この子どもサミットの結果は、今後報告書にまとめ、学校林や遊々の森を持つ全国の小学校に送付される予定です。
・・・「美しい森林づくりニュース〈NO.171〉」(2010/8/24)より転載