名古屋市中区は名古屋市の中核に位置する区で、商業施設などが集中しているほか、名古屋城、テレビ塔のほか、国の出先機関、愛知県庁、名古屋市役所などの行政機関が集中している地域です。
その中区にある生涯学習センターでは後期講座として「尾張名古屋は木曽でもつ? 尾張藩による木曽木材の管理と利用」と題し6回の講座を実施されており、4回目となる12月1日は「堀川 御船蔵を見る」といったテーマで、中部森林管理局名古屋事務所展示館及び周辺施設で実施され、名古屋事務所の千葉求副所長、金森茂夫連絡調整官が講師やアシスタントを務められました。
講座のタイトルにある名古屋は木曽で・・・。本当は「伊勢は津でもつ 津は伊勢でもつ 尾張名古屋は城でもつ」という伊勢音頭のフレーズのパロディーで、もつは繁盛するの意味ですので、名古屋は木曽で・・・は上流の恵みで栄える、今で言う上下流連携が繁栄をもたらすといった講座の趣旨でしょうか。
当日はあいにくの雨降りでしたが28人の方が参加され、展示館でのプロジェクターを利用した説明では雨降りで現地視察ができなければと当日朝に撮影した写真を使われて紹介されるなど、参加された方に少しでも知って頂こうという気持ちが伝わってくる内容でした。(写真)
また、展示館ロビーには中部森林管理局東濃森林管理署管内の付知裏木曽国有林で1974年(昭和49年)に産出した樹齢379年木曽ヒノキの瘤も展示してあり、参加者が興味深く見ておられました。(写真)
同展示館には愛知中学校の生徒さんが総合学習の環境関係で学習に訪れたり、白鳥小学校6年生児童60人が地区の歴史を学ぶために訪れるなど、川下側での森林・林業の情報発信に取り組まれています。その様子が中部森林管理局広報紙「中部の森林(もり)」11月号に掲載されていますので、よろしければ右下「詳しくはこちらから」ボタンでご覧下さい。
当協会はフォレスト・サポーターズ活動の一環として川下側の情報発信に名古屋事務所とともに取り組ませて頂いており、名古屋での取り組みを紹介させて頂きました。